市職員とのラブホテル密会を報じられた小川晶前橋市長の〝長考〟に議会がしびれを切らした。

 市議会は3日、市長に速やかに出処進退を示すように求める申し入れ書を全会派共同で提出。

 市の内外から厳しい意見が寄せられているが、依然小川氏を支持する市民もいる。市の関連施設で働く女性は「この施設には度々顔を出してくれますし、いつもニコニコですごく感じが良いです。子育て支援にも力を入れてくれていますし、なによりこの保守王国群馬で女性のリベラルが先頭に立って頑張ってるじゃないですか。すごいことですよこれは」と話した。男女関係はないとの小川氏の主張を「誰も信じない」と切り捨てた山本一太知事には怒り心頭で「それは男の理論だ」と県庁に苦情も入れたという。

 小川氏と親しい飲食店経営の支援者も「私たちは全員信じています」と回答するなど、世間の風当たりが強い中、結束の固さを見せつけた。

 前橋市が前代未聞のスキャンダルで揺れるなか、市政をそっと見守る人物がいる。前前橋市長の山本龍氏だ。小渕恵三元首相の秘書を務めた後、群馬県議会議員を経て2012年に同市の市長に就任。昨年2月の市長選で小川氏に敗れるまで3期12年、同市のかじを取った。

 出処進退が問われている現状を山本氏に尋ねると「俺の立場ですぐやめろなんて言えないよ」とコメント。小川氏は首長の座を争ったいわばライバルだが「僕は市民が選択をした市長がその負託に応えられるよう努力するのを応援する立場。これは当たり前のことですよ。僕も市民のためにと思って立候補したんですから。その市民の選択を支持する立場にあるということです」と矜持を語った。

 男女関係について、真相は闇の中。そのような状況で軽々にコメントはできないと、ほとんどの取材を断ってきた。「新事実が何かわかってないからね。ごめんなさいよ、UFOがいるかいないか分からない中でコメントして読者をミスリードすることはね、僕としてはできないのですよ」と語り、「そうした意味でも、私は現時点で話せる立場ではないですよ」。

記者と対話する山本龍前市長
記者と対話する山本龍前市長

 小川氏のスキャンダルに、お膝元の商店街では「龍ちゃんが腕回してるんじゃない?」と山本氏待望論も聞こえたが、市長選への出馬等は「考えてません」と断言。「市民の立場で市政を見守っているのが今の僕の役割だと思っています。一番不安になってるのは市民だと思いますから、市民の不安を払拭するためにこれから市長、議長、議会で取り組んでほしいですし。責任の主体は市長さんご本人だろうと思うから、そこに努力を続けてほしいと思います」と結んだ。

 前市長が一市民としてそっと見守る中、小川氏はどのような決断をするのか。