バレーボール日本代表前監督で現在は韓国の現代キャピタルを率いるフィリップ・ブラン監督が、アジアで成功する秘訣を力説した。

 ブラン監督は昨夏のパリ五輪まで日本代表を率いて、昨年のネーションズリーグで銀メダルを獲得するなど世界屈指の強豪へと飛躍させた。

 パリ五輪を最後に現代キャピタルから電撃招へいされると、韓国1年目で驚異の3冠を達成。その手腕が韓国だけでなく日本でも再び脚光を浴びている。

 韓国紙「スポーツ朝鮮」は新シーズンに備えるブラン監督を特集。指揮官は昨季を振り返りながら「レギュラーシーズンはシーズン半分ほど過ぎた時、1位に対する確信を感じた。選手たちの競技力があまりにも良かったので、より強い確信ができた」と選手をたたえた。さらに、短期決戦で見せた強さについても「チャンピオン決定戦は違った。最後の目標であるチャンピオン決定戦に、どれだけ多くのエネルギーを注ぎ、プレー一つひとつに集中していたのかが分かる」と語った。

 日本代表にも言及した。同紙が「直前に日本代表チームの監督を務めたブラン監督は、早いうちに選手団との絆関係を築いた。文化的に難しさを感じた部分はないか」と問われると、「日本代表チームを引き受けた時、国際対抗戦で韓国チームと結構たくさん対戦する機会があり接点がなかったとは言えない」と回想。「アジア圏の文化を理解していたので難しさはなかった。過ごしながら選手たちが私を、私が選手たちを理解して良い関係を築くことができたようだね」と日本代表での経験が、同じアジアの韓国で成功した秘訣だと明かした。

 ブラン監督は長年日本で指導し、その実力も理解していることから、今後は開幕に向けて「来月7日から12日まで、日本の名古屋でトレーニングを行う。代表チームに派遣していた選手も合流し、日本チームとも競技力を点検する開幕前の機会になる見通しだ」。ゆかりのある日本で最終調整する構えだ。

 韓国で「グローバルリーダー」と称されるほど名将と絶賛されるブラン監督とは対照的に、日本代表は世界選手権(世界バレー=17日、フィリピン・マニラ)で1次リーグ開幕から2連敗で早々に敗退とまさかの結果に終わった。主将の石川祐希(ペルージャ)や高橋藍(サントリー)がそろって練習の〝甘さ〟を敗因として吐露。ロラン・ティリ監督率いる新体制は問題が山積だ。

 ブラン監督が韓国で卓越した指導力を発揮すればするほど、日本代表への復帰待望論も高まっていきそうだ。