リング外でもモンスターだ。ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が防衛から一夜明けた15日、横浜市内で会見した。

 前日は「最強の敵」と呼んで警戒していたWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に対し、スピードと技術で圧倒するアウトボクシングを展開して大差の判定勝ちを収めた。

 自身の試合直前には、テレンス・クロフォード(米国)が世界スーパーミドル級4団体統一王者の〝カネロ〟ことサウル・アルバレス(メキシコ)に判定勝ちし、史上初の3階級での世界4団体統一を果たした大一番の中継を「見ていましたよ」と明かした。

カネロ(左)をじっくり料理したテレンス・クロフォード(ロイター)
カネロ(左)をじっくり料理したテレンス・クロフォード(ロイター)

 最も緊張感が高まるであろう試合直前に〝観戦〟するとは、まさにモンスター級のメンタル。それだけではなく「クロフォードの戦い方はすごく参考になったんですよ。雑に攻めてくるカネロに対して、丁寧に丁寧に戦った。重なる部分があった。自分がやりたいボクシングをクロフォードがやっていた」とすぐに自身の試合に取り入れる柔軟性も発揮していた。

 また、ウズベキスタンメディア「KURSIV」は試合前に、井上が今回の試合で自己最高となる最低保証1500万ドル(約22億2000万円)という驚くべきファイトマネーを手にすると報じている。クロフォードはアルバレス戦のファイトマネーが最低保証1000万ドル(約14億7000万円)と明かしており、この金額が正しければ、ファイトマネーで井上はクロフォードを超えたことになる。モンスターの規格外ぶりは想像を絶するばかりだ。