インドで夫を毒殺し、トラに襲撃されたと偽り、政府に補償金として150万ルピー(約251万円)を不正請求した女が逮捕された。インドメディア「ニュー・インディアン・エクスプレス」が12日、報じた。

 カルナータカ州マイスールのチッカヘジュル村で、夫のベンカタスワミさん(45)を毒殺し、自宅近くの牛糞の山の中に隠したとして、サラプリ容疑者(40)が12日、逮捕された。

 夫婦は農園主に雇われ、月収1万8000ルピー(約3万円)を稼いでいた。しかし、サラプリ容疑者は以前からぜいたくな暮らしへの憧れから、政府の補償制度について頻繁に問い合わせていた。そして、野生動物に殺された被害者の遺族に政府が150万ルピー(約90万円)の補償金を支給していることを知った。

 サラプリ容疑者は9日に夫の食事に毒を盛ったとされている。夫が亡くなった後、遺体を外に引きずり出し、高さ1・5メートルの牛糞の山に隠した。

 サラプリ容疑者は、地方警察署に行方不明届を提出し、夫がトラの咆哮を聞いて外に飛び出し、森に引きずり込まれたと主張した。家はトラ保護区に近かったため、容疑者の話はもっともらしいと判断し、警察と森林当局は大規模な捜索を開始した。

 警察官と森林局のチームが2日間かけて周辺を捜索した。サラプリ容疑者は、以前ゾウに襲われた際に破壊された柵をトラの侵入の証拠として挙げた。しかし、血痕などが見当たらなかったため、当局は疑念を抱いた。

 チームは敷地内を徹底捜し、牛糞置き場へと続くかすかな引きずり跡に気づき、掘り進めると人間の手を発見した。

 サラプリ容疑者は殺人を自白し、補償金を得るために夫を毒殺して埋めたことを認めた。