元衆院議員の宮沢博行氏(51)が政治団体「創生党」(仮称)を結党することが分かった。来月に会見を開き、東京・立川市議選(6月21日投開票)に公認候補者を擁立する。「保守勢力を結集したい」と宮沢氏が意気込みを語った。
「高市(早苗)さんは若干、安心して見ていられるが、自民党がいつ左傾化するか分からない。今から準備しないと間に合わないという問題意識がある。保守勢力が細切れになっていったら、やっていけない」と危惧した宮沢氏。その政治家人生は波瀾万丈だ。
自民党の安倍派所属で将来を嘱望され、防衛副大臣を務めていたが、2023年12月に裏金問題で「派閥から収支報告書に記載しなくてもよいとの指示があった」とキックバックの内情を告発。その後、麻生派を除き、派閥が解散に追い込まれる大政局の引き金となった。
時の人となった宮沢氏だが、24年に週刊誌での不倫疑惑報道を受け「記憶にございます」の迷言を残し、きっぱりと議員辞職。自民党を離党し、みそぎの浪人生活を経て、同年の衆院選に無所属で出馬するも落選していた。
「選挙の1か月後に脳腫瘍が見つかって、手術したのが昨年1月。退院して、療養生活に入って、そうこうしているうちに参院選になった。やはり志はあるので保守系の政党にアプローチしたが、受け入れてくれるところはなかった。みんなでつくる党の大津さん(綾香党首)に会って、国政政党を再建できたらとかかわったが、破産が確定し、うまくいかなかった。大津さんとも政治理念をめぐって、一致できなかった」
元国会議員でネットワークの広い宮沢氏には、多くの相談事が寄せられた。「中国人に印鑑を偽造されて、土地を売買された被害に遭った方に出会った。被害者の会や市民活動じゃ、裁判所も法務省も動かない。自分の中の思いもあって、政治団体を立ち上げようと。今の政治で困っている人たちがたくさんいる。希望を持てない人がいる。ヤル気と誇りと希望を取り戻せる政治をやっていきたい」と「創生党」を結党する運びとなった。
「地方をつくる、日本を守る、文化を伝える」の3つを掲げた宮沢氏の理念に賛同した仲間が既に集まり始めている。
「立川市議選、来年4月の統一地方選で、立候補希望者がいる。私は代表として、国政に挑戦する義務がある。政党は国政、都道府県、市区町村でそれぞれの議員がいないと課題解決はできない。いろんな議員が揃っているのが理想。元自民党の議員にも時機をみて、声をかけていきたい」と自身は国政復帰を目指し、国政政党化を目標に動き出した。
☆みやざわ・ひろゆき 1975年1月生まれ、静岡・旧磐田郡(現浜松市天竜区)出身。東大法学部卒業後、磐田市議を経て、2012年の衆院選静岡3区に自民党公認で初当選し、当選4回。国防部会長、防衛副大臣、内閣府副大臣を務め、23年に派閥の裏金問題を告白。24年に週刊誌報道を受け、議員辞職。同年の衆院選静岡3区に無所属で出馬も落選。剣道6段。居合道6段。












