ポスト石破を決める自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)で、小泉進次郎農相がいまだ出馬の意向を示していない。不出馬となれば、本命不在で大混戦となりかねない。

 総裁選には茂木敏充前幹事長が10日に先陣を切って、出馬会見を開く。ほかに小林鷹之元経済安保相、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保相が出馬の意向を示している。そんな中、小泉氏は9日、「自民党自身が一致結束しなければ、野党の皆さんと向き合う環境はできない。一致結束する党の形、環境をつくるために、私自身が何ができるかを考えて判断をしたい」と出馬には触れなかった。

 全国の党員、党友も投票するフルスペック型で決定し、人気の高い小泉氏には有利な方式となる。それでも慎重な構えを崩さない小泉氏に対し、永田町では不出馬の観測が消えていない。

 8日放送の「news23」(TBS系)に出演したTBSスペシャルコメンテーターの星浩氏は「小泉さんは出馬に意欲はあるが、弱点は幹事長や政調会長、外相とか主要ポストをやっていない。経験豊富な(官房長官の)林さんと連携する道もある。最初から出馬しない、ないしは決選投票時に林さんと組むとか」と指摘した。

 日本保守党の百田尚樹代表は9日の会見で「進次郎さんは出ないんじゃないか。プロ野球で最下位とかの成績が出たら監督はクビで、いろんな新監督に頼みますよね。ところが、大物監督はボロボロのチームだと監督経歴に傷がつくから二の足を踏む。小泉さんも今は損じゃないか。1年でまた政権が崩れれば、経歴がなくなる。もうちょっと自民党がええようになってから総理になるみたいなことを私だったら考える」と心中を代弁した。

 各陣営はすでに水面下で1回目の議員票と地方票、決選投票までのシミュレーションを重ねている。大本命の小泉氏が出馬を見送るような事態となれば、一気に票読みは崩れるだけにその動向に各陣営は神経をとがらせている。