チーム一丸で有終の美を飾れるか――。バレーボール女子の世界選手権準決勝(6日、タイ・バンコク)、世界ランキング4位の日本は同5位のトルコに1―3で敗れた。47年ぶりの決勝進出は逃すも、15年ぶりのメダルを懸けて7日の3位決定戦でブラジルと相まみえる。

 1―2の第4セットは24―21とセットポイントを握ったものの、まさかの4連続失点。崖っぷちの日本はジュースに持ち込んだが、最後は佐藤淑乃(NEC川崎)のスパイクがアウトとなり、万事休す。主将・石川真佑(ノバラ)は「最後、自分たちがリードしていて、そこで連続失点でひっくり返されてしまった悔しい負け方だった」と肩を落とした。

 パリ五輪後に主将を任された石川は、劣勢時も自らのプレーでチームを鼓舞した。大会前のインタビューでは「主将としてチームをいい方向に持っていくことが大事。しっかり自分がプレーで見せる」と決意表明。この日も言葉通りの力強いスパイクやサーブで、チーム2位の19得点をマークした。「絶対に私が相手の流れを切って、自分たちの流れをつくろうと思った」と圧倒的な存在感を示した。

 世界最高峰のイタリア1部で磨いた勝負強さはさすがと言ったところ。ただ、バレーボールはあくまで団体競技だ。「私だけでは絶対勝てないし、チームとしてもっと全体でそれぞれじゃなくて、チームで勝ちにいくことがすごく大事。相手の流れになる場面も多かったけど、自分だけじゃなくて他の選手にもやっぱり点数を取ってもらわないといけないと思っていた」と厳しい表情で語った。

 試合時には佐藤に「思いっきり打っていいよ」「迷いなく攻めていこう」と声を掛ける場面もあった。その主将の思いは後輩にも伝わっている。佐藤は「まだチームのみんなに頼ってしまっている部分が多い。自分が決めきれる場面がたくさんあった。もっとトスを上げてもらって、自分の点数を稼げるところがあったら、もう少し楽な展開がつくれた」と大粒の涙を流した。

 チーム最多の22得点を挙げた和田由紀子(NEC川崎)と石川への負担が減れば、攻撃の幅は大きく広がる。表彰台に立つためには、佐藤ら他選手の活躍が大きなカギを握りそうだ。