学歴詐称疑惑のある静岡・伊東市の田久保真紀市長に対して1日、伊東市議会は不信任決議案を可決した。全会一致だった。

 今年5月に市長に就任した田久保氏は市の広報誌で東洋大卒業としていたが、「除籍している」との怪文書が各方面に送られていた。6月28日に田久保氏が大学に問い合わせると、たしかに除籍だったという。

 今回全国的な話題となったのは田久保氏が市議会関係者に卒業証書を〝チラ見せ〟していたことが大きい。除籍なら卒業証書は存在していないはずで、一体、田久保氏が〝チラ見せ〟したものは何だったのかと疑惑が拡大することとなった。百条委員会も設置され、田久保氏からは〝チラ見せ〟が約19・2秒だったという珍発言も飛び出していた。

 この日明らかになった百条委員会の調査報告によると、チラ見せした卒業証書は「正規に発行されたものではないことが明確になった」と断定。市議会は田久保氏を地方自治法違反容疑で刑事告発することを全会一致で決めた。

 さらに、不信任決議案も提出。四宮和彦市議は提案理由について、市議会の辞職勧告決議に応じず市議会を軽視する姿勢があることや、刑事告発されたことなどを列挙。「一連の騒動を原因として補正予算の編成が大幅に遅れることで市民生活に影響を及ぼす事態に至るなど市政の停滞が如実に表れている」「本市の負の象徴として全国的に評判になってしまった田久保市長が市長であり続ける限り、基幹産業たる観光業ひいては市民生活に暗い影を落とし続けることを危惧せざるを得ない」と指摘した。

 討論のあと、起立採決が行われ、全会一致で可決した。不信任案可決を受けて、田久保氏は10日以内に議会を解散するか、自身が辞職するかを判断することになる。