目は体にある大切な臓器の中でも、表面に出ている臓器だ。その大切な臓器が夏場には強い紫外線にさらされ、ダメージを受け続けていることになる。病気を発症させないために、いったいどういう対策をすればいいのか、眼科医の杉本由佳先生に教えてもらおう。
――目の紫外線対策について教えてください
杉本医師(以下、杉本)日傘や帽子、サングラス、UVカットのコンタクトレンズなどを活用してください。何も遮るものがない場所にいる場合はより注意が必要です。サングラス+日傘など、さまざまなものを組み合わせましょう。特に日本人は、まぶしさを感じにくいという特徴があるので、予防意識を強く持ってほしいです。
――まぶしさを感じにくいとはどういうことでしょうか
杉本 日本人は虹彩の色が黒く、青やグレーの虹彩を持つ人に比べてまぶしさを感じにくいという特徴がある。しかし、瞳孔の大きさは同じなので、実際に目の中に入る紫外線の量は変わりません。まぶしいからサングラスをかけるのではなく、まぶしくなくとも紫外線対策でサングラスをかけてほしいです。
――おしゃれのためだけではなく、目を守るために大事なアイテムなんですね!
杉本 ちなみにサングラスには1~5年くらいで寿命がきます。コーティングや素材が劣化することで、紫外線カット効果が低下するため、定期的に買い替える必要があります。ビンテージ物は見た目が良くとも紫外線対策としては役に立ちません。日傘ももちろん5年くらいが寿命です。
――紫外線を浴び過ぎたなと思ったらどういうケアをすればいいですか
杉本 物を見ないようにするなど、目を休ませましょう。コンタクトレンズをしている場合は角膜に傷がついている可能性があるので外し、メガネに切り替える。ほか、目を冷やすことも効果的です。
――目薬などを使うのはアリですか
杉本 もちろんです。涙液に近い性質を持った人工涙液や、ヒアルロン酸配合の角膜保護剤を選んでください。
――目の紫外線対策は夏だけ行えばいいのでしょうか
杉本 紫外線の強い夏場はしっかりと対策をしてほしいです。しかし、理想をいうならば、一年中紫外線は降り注いでいるので対策すべきです。夏ほど厳重にする必要はないですが、UVカットのコンタクトレンズを常に使うとか、運転中だけはせめてサングラスをかけるとか、夏でなくとも目を守るために紫外線対策は意識してほしいですね。
☆すぎもと・ゆか 医療法人社団映光会理事長、中目黒眼科院長。眼科専門医。埼玉医科大学卒業後、埼玉医科大学付属病院などを経て現職。年末年始以外年中無休でクリニックを営業し、地域のためにホームドクターとして力を尽くしている。












