梅雨から夏にかけて気になる人が増える水虫。もし水虫と診断されたらどういう治療法になるのか、そして予防のポイントについて、皮膚科医の神島輪先生に話を聞いた。
――治療法と治療期間について知りたいです
神島医師(以下、神島)菌をやっつける必要があるため、抗真菌薬の塗り薬による治療を行います。爪白癬のみ内服薬もあります。治療期間は見た目がきれいになるまでは1~2か月程度ですが、しっかりと完治させるためには4か月程度の継続治療が推奨される。少しでも菌が残っているとまた増えてくる可能性があるからです。
――自然と治ることはあるのでしょうか
神島 進行したものには薬による治療が不可欠です。一度感染してしまうと、念入りに洗ったとしても皮膚の奥に菌が入っているので洗浄では意味がないです。
――水虫かもと思った際に、市販薬を使用するのはアリですか
神島 できれば医療機関を受診し、適切な診断を受けましょう。水虫と似たような症状の別の病気も存在します。そのため、実際は水虫ではないのに、水虫の市販薬を使ってしまうというケースも考えられます。また、市販薬を使った後に受診した場合、正確な診断ができないことがあります。
――どういうことですか!?
神島 市販薬を使うことで、表面にある菌が除菌されてしまう。すると、医療機関で正確な診断のために検査を行っても、菌が検出できないというケースがある。そうなると、薬の選択に迷いが生じかねない。
――水虫にならないことがベストです。予防法について教えてほしいです
神島 水虫の菌は、皮膚にすみ着いていて、皮膚のかけらがバスマットなどに落ちます。そして、それを踏んだ人にくっつき広がっていきます。つまり、同じバスマットやスリッパを使用するというのが感染のきっかけになる。そのため、公共浴場やジムなどではだしになったならば、帰宅後は必ず足を洗うようにしてほしい。
――一時的にくっついてしまっても、増やさないことが大事?
神島 まさにその通りです。基本的には清潔にしていれば問題ありません。とはいえ実際は多くの人が水虫になっている。やはり気をつけているつもりでも繁殖してしまうきっかけは日常の中にある。例えば同じ靴の長時間着用なども、足の蒸れにつながり、菌を繁殖させかねないです。清潔にする、そして菌が好むような湿度の高い環境に足を長時間置いておかないということが非常に大切ですね。
☆かみしま・りん 日本抗加齢医学会専門医、日本レーザー医学会認定医、日本皮膚科学会正会員、サーマクール認定医、ウルセラ認定医。東京女子医科大学を卒業後、東京女子医科大学病院、シロノクリニックなどを経て、水道橋ひふ科クリニックを開業。










