ストレスやきちょうめんな性格などが原因で発症するメニエール病。病気にかかるのは女性の割合が圧倒的に多いというが、身内や周囲でメニエール病の人がいたらどう接すれば良いのか。病気の特徴を耳鼻咽喉科専門医の渡辺千寿子医師に教えてもらおう。
――メニエール病とは
渡辺医師(以下渡辺)難聴や耳鳴り、耳閉感、激しい回転性のめまいといった症状を繰り返す病気です。耳の奥の内耳が浮腫状態となる内リンパ水腫が原因となっていますが、ストレスや睡眠不足、疲労、きちょうめんな性格などがそれを引き起こす要因となっています。
――具体的にどのような人がメニエール病になるのでしょうか
渡辺 性格的にはきちんと真面目になんでもやろうとするタイプが多いように思います。例えば、症状の改善のために、少しのジャンプをするだけでも運動の効果が出てストレスの解消につながるのですが、これをメニエール病の患者さんに促すと「一日何回くらいどの程度やれば良いか」などと聞いてくる人がいます。その人の生活スタイルに合わせて適度に行えば良いのですが、どうしても生真面目になってしまう人が多いように感じます。
――若い女性に多い病気なんですか
渡辺 男性がメニエール病になることもごくまれにありますが、女性が全体の約8割という印象を受けます。内リンパ水腫は水膨れの状態なのですが、解剖学的に筋肉はある程度水分の出し入れができるため、筋力のある人はメニエール病になりにくいと推察されています。
――病院を受診する目安は
渡辺 突発性難聴という病気を聞いたことがあると思いますが、これは2週間以上放置すると治りが極端に悪くなります。そのため耳の症状が1週間続くようでしたら必ず受診して聴力検査を受けてください。
――身内や周囲の人がメニエール病になったら、どのように接すれば良いですか
渡辺 例えば、お風呂掃除をするときに、お風呂場の壁をこすったりすると思いますが、あの動作をするとめまいが起こりやすくなり、病気を患う人にとっては結構つらいです。あとは、人の多い場所へのお出かけも目を使う・気を使うので、お買い物などは代わってあげたり、家族の方が率先して家事を手伝うなど協力し合うことが大切です。
☆わたなべ・ちずこ 東京都出身。医学博士、耳鼻咽喉科専門医。現在は生まれ育った豊島区で開業中。「ステラ耳鼻咽喉科」院長。












