自民党と日本維新の会の蜜月ぶりに国民民主党の玉木雄一郎代表がけん制した。

 自民党の小泉進次郎農水相が21日、大阪・関西万博会場を訪れ、現地では日本維新の会代表で、大阪府の吉村洋文知事がアテンドした。小泉氏は吉村氏を「改革の魂を持った政治家だ」とヨイショし、Xには吉村氏との複数の写真とともに「吉村大阪府知事と塩むすび@万博」「吉村知事の目力…。『未来の米』にどれだけ真剣なんだ…」などと蜜月ぶりをアピールした。

 一方、吉村氏はこの日、連立入りは改めて否定したものの、自民党の体制が決まり次第、「日本の政治を進めたい」と話した。永田町では維新が自公政権に協力体制を取る下準備はすでにできているとの見方が大勢だ。

「共同代表が前原誠司氏から藤田文武氏に代わって、国対委員長には自公とパイプが太い遠藤敬氏が返り咲いた。維新が表舞台に返り咲くには自公と握って、存在感を見せるしかない。自民党内の政局がまだ不透明なものの石破おろしはお盆の間にやや沈静化し、前倒しの総裁選を実施する署名集めは難しいとみられています。総裁選がなければ、当面は石破政権が続投する可能性が高い」(永田町関係者)

 最近の維新の自民党への接近ぶりをけん制しているのは玉木氏だ。「(維新は)連立入りまっしぐら」と話し、維新の政策のブレや副首都構想にかみついたことで、藤田氏が反応。民放番組やXで、互いに意見をぶつけての神経戦を繰り広げている。

 この両者の争いにれいわ新選組の高井崇志幹事長は「自民党へのすり寄り合戦が始まっている。(玉木氏は)維新が連立入りの態勢満々じゃないかと言っているが、国民民主もそっちに入りたくて、維新に先を越されて、しまった、悔しいみたいなニュアンスにも受け取れる」と皮肉った。

 石破政権との連立は否定する玉木氏だが、公明党の斉藤鉄夫代表からの秋波には「われわれと公明党さんの考え方で近いものがある」と色気は見せている。ポスト石破で名前が挙がる小泉氏の取り込みでは、維新が一歩リードしたことで、玉木氏がどう巻き返すのか――。