元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏の直言に永田町はてんてこ舞いだ。
「何故、私が自民党を出ていかなくてはならないのでしょうか?」とX(旧ツイッター)で長文を投稿したのは、次期首相候補で名前が挙がる高市早苗経済安保相だ。
橋下氏が関西のテレビ番組で「自民党から同じような思想の人を全部引き連れて、参政党なのか日本保守党なのか、そっちの方とグループを組めばいいが、高市さんはやらない」と〝離党のススメ〟をしたことが発端。高市氏の反論に橋下氏は「その覚悟で総裁選に出るべきということ」と助言し「総理になれば批判はこの程度では済まない。高市さんでは批判に耐えられないだろう」とダメ出しもした。
矛先は野党にも向けられる。橋下氏は日本保守党を率いる作家の百田尚樹代表や弁護士の北村晴男参院議員とは、長らく因縁関係にある。百田氏が「自虐思考は思考停止を招く」と戦後80年談話を発表したことについても、橋下氏はXで「『深い反省』のお言葉を述べられた天皇陛下にきちんと言いなさい。これで保守党だって。アホくさ」とバッサリ。保守党側も都度、反論してのバトルは過熱している。
橋下氏が創設した日本維新の会を巡っても参院選後の新体制で、大手一般紙が橋下氏の〝院政〟に言及すると、Xで「認識が完全に間違っている記事。僕には維新の党籍はなく、どの党、どの政治家に対しても同じスタンスで政治批評に臨んでいる」とクギを刺した。もっとも維新関係者は「橋下さんが自民党との連立構想を提言したことで、党内に動揺が走ったことは事実」と、党を離れた現在でもその影響力は大きいという。
永田町は振り回されっぱなしだが、橋下氏は全国ネットだけでなく、関西ローカルのレギュラーを抱え、Xのフォロワー数250万人超えで、YouTubeも再開させるなど、コメンテーターの枠をもはや超えている。16日に更新したYouTubeでは同じく維新創設者の松井一郎元代表とのコラボで、改めて高市氏に保守党や参政党への合流で「日本がスッキリする」と大保守連合を提言した。
さらに「野党の方から誰とやったら政策実現できるかをぶつけて、(首相候補を)言う時代」と小泉進次郎氏もしくは加藤勝信氏が首相、玉木雄一郎財務相、吉村洋文総務相の布陣で自民、公明、維新、国民民主党の連立に言及した。2人は〝妄言〟と自嘲したが、実現してもおかしくない政局にある。












