ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ内野手(31)が〝無断休暇〟を取ったことで批判が集中し、球団が本格的な火消しに動いている。米全国紙「USA TODAY」が18日(日本時間19日)に報じた。

 マルテは球宴出場後、球団側に告げずドミニカ共和国の実家に戻り、後半戦初戦を含む3試合を欠場。うち2試合は自身のボブルヘッドデーだったにもかかわらず姿を見せなかった。球団は無給で出場制限リストに入れたものの懲戒処分には至らず、ただしチーム内外からは厳しい視線が注がれている。

 マルテ本人はMLB公式サイトなどでも謝罪の弁を述べており「当初は木曜に戻る予定だったが、計画通りにできなかった。本当に申し訳ない」と述べつつ「批判は自分を奮い立たせる」と強がりも見せている。トーリ・ロブロ監督(60)は「彼が謝罪したことを誇りに思う」と擁護し、ジェラルド・ペルドモ内野手(25)らチームメイトもかばう発言を行っている。

 もっとも、マルテを巡るトラブルは今回が初めてではない。昨季終盤にはプレーオフ争いの最中に休養を希望し、結果的にチームは1ゲーム差で敗退。また今季は一部ファンから母親に関する心ない罵声を浴びせられたこともあり、精神面で不安定さを抱える時期が続いていたとされる。7月のオールスター期間中にはアリゾナ州フェニックスの自宅が空き巣被害に遭い、約40万ドル相当(約6000万円)の貴金属が盗まれる不運も重なっている。

 マルテは今年4月、今季を含め2031年までの7年総額1億1650万ドル(約172億円)で契約延長済み。来季には10年間メジャーリーグでプレーし、そのうち5年間を同じチームでプレーした場合に与えられる「10―5権」を獲得し、トレード拒否権を得る立場になる。球団はオフのトレード市場での動きを模索しているが、高額契約やチームとの関係性を考えると成立は難しいとの見方が強い。

 度重なる騒動の中でも、ロブロ監督は「今は勝つことに集中したい」と語り、マルテも「最も大切なのはチームの勝利」と強調。批判と擁護の間で揺れるダイヤモンドバックスにおいて、シーズン終盤のマルテの立ち位置はチームの結束と行方を左右することになりそうだ。