日本で一番日照時間が長いのが香川県。また、一番面積の小さい県でもあります。でも、人口密度は全国11位に挙げられますから、狭い土地に人々が密集して生活していることになります。

 温暖で雨が少ない瀬戸内海特有の気候で「住み心地は最高」と地元の人たちが自慢するように、香川県には人を集める魅力があるようです。

 昔から香川県は四国の玄関口として栄えてきました。商業都市が群がる関西圏との結びつきが強く、そのため香川県人には協調性や順応性があります。

 争い事が嫌いで、同じ四国の高知県人の議論好きとは対照的といえるでしょう。

 環境が良過ぎるせいか、人が小さくまとまり過ぎるところがあり、地元では大物が育ちにくいといわれています。「ひと旗上げたい」という野心のある人は本土へ出ていってしまい、地元には、温和な楽天家が多いようです。これが「讃岐(香川県)に大将なし」といわれる理由です。しかし、参謀役やムードメーカー的な立場を与えられると、ひときわ存在感を発揮します。

 貯蓄高は全国の上位で、経済面ではしっかり者です。そのためか「へらこい(ずる賢い)」といった評価もされますが、実際にはずるさの抜けた「賢さ」と言った方がいいかもしれません。

 協調性に優れた香川県人と付き合う場合、それほど難しいことを考える必要はありません。人当たりも良く、基本的に人生を謳歌しようというタイプですから、できる限り争い事は避けるでしょう。

 穏やかな物腰で世渡りしている香川県人は、周囲の評判もいいはずです。

◆平川陽一 早稲田大学卒。主に歴史ミステリーの分野で活躍。著書に「世界遺産・封印されたミステリー」「戦争で読む日本の歴史地図」「日本列島 名城の謎」などがある。