大相撲の観戦マナーは改善されるのか。

 元NHKアナウンサーで大相撲中継のエースとして活躍した藤井康生氏が2日、自身のYouTubeチャンネル「藤井康生のうっちゃり大相撲」で動画をライブ配信。7月の名古屋場所で起きた観客の手拍子について改めて言及した。

 名古屋場所12日目、横綱大の里(二所ノ関)が結びで幕内一山本(放駒)と対戦。最初の相撲では大の里が一方的に押し出され、行司軍配は一山本に上がった。その後、物言いをつけた審判団の協議中に会場のIGアリーナの観客席から取り直しを求める手拍子が発生。藤井氏は「こういう余計なことはやめてほしいですね」と苦言を呈していた。

元NHKアナウンサー藤井康生
元NHKアナウンサー藤井康生

 この日、藤井氏は「(今回の名古屋場所で)手拍子が聞こえてきて、これはおかしいんじゃないのと。前にも(1999年の)名古屋場所、出島の初優勝の時もそうでした。『出島、出島』と手拍子で応援する。こんな失礼な話というか、大相撲の観戦の仕方はないと思うんですよね。大相撲にはしきたりがあり、歴史がある。それは観戦する側、相撲を楽しんで見る側にも礼儀、マナーは絶対必要だと思います」と改めて力説する。

 その上で「ゴルフのティーショットの時に『お静かに』と。みんなシーンとしますよ。カメラさえシャッター音は聞こえない。タブーですから。テニスのサービスを打つ前はシーンとなりますよ。話し声が聞こえたら、審判がなだめますよね」と他競技の例を挙げた。

 名古屋場所初日にも、大の里が立つ直前に観客席から大声が上がり、本人がつっかけてしまう場面もあった。

 藤井氏は「大相撲も、せめて制限時間いっぱい、あるいは一回一回の仕切りで、見ている方はかたずをのんで『立つかな?』という気持ちで見てほしい」とファンに向けて呼びかけた。