V逸の要因は…。大相撲名古屋場所13日目(25日、愛知・IGアリーナ)、新横綱大の里(25=二所ノ関)が、幕内琴勝峰(25=佐渡ヶ嶽)の上手投げに屈して4敗目。首位と2差に開き、横綱初優勝と3連覇は絶望的となった。取組後は「残り2日間、しっかり集中して頑張ります。また明日、切り替えて。15日間は長いので、頑張ります」と懸命に前を向いた。

 序盤を1敗で乗り切り好スタートを切ったかに見えたが、中日以降に3敗して急失速。新横綱の場所で4個の金星を配給し、昭和以降のワースト記録を更新した。ただ、同じ二所ノ関一門の親方衆の間では場所前から新横綱の「稽古不足」が懸念されていたという。

 一門のベテラン親方は大の里の現状に「波乱じゃない」とピシャリ。「場所前の記事を見ても『大の里が稽古で相撲を14番取った』と…。それしかやっていないのかと驚いた。自分たちは最初に待ったなしで最低30番やって、そこからさらにやった。精神的にも技術的にも『あれだけ稽古場でやったんだから』と言えるぐらいのことをして本場所に臨まなければ」と指摘した。

 別の親方も「どれだけ忙しくても、稽古だけはやっておかないと。それで通用するほど甘くない」と厳しい目を向けた。横綱デビューで苦戦した経験を今後に生かすためにも、稽古で汗をかく必要がありそうだ。