話題盛りだくさんだった格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」(27日、さいたまスーパーアリーナ)から一夜明け、〝バカサバイバー〟こと青木真也(42)が忖たくなしの持論を展開した。
大会終了直後、朝倉未来の勝因を雄弁に語った青木だが、それで終わるはずはなかった。続いて言及したのは、YA―MANに敗れた試合後、引退を表明した金原正徳(42)だ。同世代の選手がグローブを置いたことに「ここでハッキリ『引退』って言えば、辞めることができる。それを選択したってことだよね」と声をしゃがれさせる。
青木は格闘技を「辞める」ことの難しさをしばしば口にしている。そんな中、ファンの面前で引退を宣言しピリオドを打った金原の姿に思うところがあったようで「格闘技界はオプションを残して引退をあいまいにしたり、引退してもすぐ復帰するヤツばっかりってことだ。それが問題なんだよ」と言いつつ鏡を覗き込む。〝アナタの進退はどうなってるんだ?〟との疑問をぶつけられると「俺? 俺は金原と違ってオプションがいっぱいあるから。一緒にするなよ!」と、あいまいにした。
試合については「2ラウンドまで押していたけど、消耗していたんだ。それで最後に気持ちが切れて〝寝た〟んだよ。俺も気持ちはよく分かる。俺もよく〝寝る〟から」と解説。勝利後に嘔吐するほど限界を突破できる29歳のYA―MANと、試合を支配しながら消耗していったコンディションの差があったというわけだ。これを踏まえ改めて自身の進退を問われると「金原が辞めるっていうから俺は頑張って続けようと思いました」と天邪鬼になった。
続けて、自身の練習パートナーも任せている野村駿太(27)についても語った。元ベラトール世界ライト級王者のパトリッキー・ピットブル(39)に判定3―0で勝つアップセットを果たした。スタンドの攻防で終始有利に試合を進めての結果だったが、青木は「野村がどうこうというよりも、ピットブルのコンディションがよくなかったよね。それに尽きる。ピットブルも〝クロージング〟の段階なんだな、と思った」とメガネを光らせる。
その試合後には「RIZIN.51」(9月28日、愛知・IGアリーナ)でRIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)への挑戦を榊原信行CEOから打診され受諾。王座戦が決定的になったが、青木はこれにも「正直、時期尚早だと思う」と辛口だ。その理由は実力を評価するからこそで「野村はまだ成長段階なんだよ。あと1年、2年で確実に勝てるところまでいくだろう。それなのに、ここでやったら商品価値が下がっちゃうんだよ。しっかり作ってからやった方がいいと思うけどね」と危惧。それでも全面バックアップを約束する当たり、心底実力を買っているのだろう。
最後に、神龍誠に1Rで一本負けした山本アーセンについて「アーセンはアーセンのままだった。いつも、俺たちが勝手に期待しているだけなんだよな…」と天を仰ぐ。試合を「多分、何をすればいいのか忘れちゃって、自分のコーナーに持っていって聞こうとしたら首を絞められちゃったんだと思う」と分析。そして「アーセンにこそ、青木再生工場が必要なんじゃないか? 俺はいつでも待ってるぞ!」と叫ぶと、自転車で炎天下を走り去った。












