日本ハム・万波中正外野手(25)が、19日の楽天戦(楽天モバイル)で2本塁打を放ち、復調気配を漂わせている。
助っ人・レイエスとともにチームを代表する長距離砲は、6月下旬から調子を落とし7月に入っても打棒は湿りっぱなし。19日試合前まで7月の打撃成績は13試合で打率1割8分2厘、0本、1打点と不振を極めていた。
だが、この日は6回の第3打席に先月28日(西武戦)以来となる15号ソロを左翼席中段へ突き刺すと、第4打席でも2ボールからの直球を捉え16号を左翼スタンドに運んだ。この結果には本人も「(2本塁打とも)本当にうまく打てたと思いますし、うまく(ボールに)反応したなと思います」と笑み。「すごい苦しい時期も長かったので。本当にうれしいです」とホッと胸をなで下ろした。
とはいえ、一発が出た第3打席までの2打席はいずれも空振り三振を喫していた。それが一転、3打席目からは別人のような連発である。何があったのか。
本人に聞くと打席での「スタンス変更」が大きかったと言う。「ボス(新庄監督)には(バットから)手を離すなって言われていて。でも3打席目から打ち方というか(打席の)スタンスを変えたんです。閉じていた足を開きました。それがすごい良かったと言うか、もともとやりたいような打ち方、自分が一番気持ちいいと感じるようなものだったので。それをやってみたら結果的に手も離れなくて。ボスも良かったと言ってくれました」。
これまではバットを振る際に、片手が離れる悪癖に悩まされてきたが、スタンスを開いたことでその課題が解消されつつある。プロにしかわからない繊細な感覚だが、万波は「元々ある感覚だったんで。ただ、体の状態とかがあってできる、できないがあるので。でも今は…それができそうな気はします」。
チームは7月に入っても10勝5敗と好調を維持。首位を堅持して球宴前の前半戦を終えようとしている。他方、自身は不振のどん底からはい上がれず苦闘を続けていた。それでもこの日の2発で自身の感覚を取り戻したとなれば、今後は期待が持てる。
新庄剛志監督(53)も試合後、万波の2発について「良かったね、万波くん」と満面の笑みを浮かべ「(第5打席の大きな)ライトフライもめちゃめちゃ良かったですよ。ちょっと安心しましたね」と目を細めるばかり。
絶不調から奇跡のV字回復へ。万波のバットはこれから本格的な暑い夏を迎える可能性は高まっている。












