ドジャースの大谷翔平投手(31)が来年2月に絵本作家デビューすることが17日(日本時間18日)に分かった。大谷が自身のインスタグラムで発表した。タイトルは「Decoy Saves Opening Day(デコピン、開幕戦を救う)」だ。ドジャースの開幕戦の始球式を任されたデコピンの奮闘する一日が描かれるようだ。世界で最も有名な子犬とメジャーのメガスターの組み合わせは間違いなく最強コンテンツ。MLBの歴史を変えた二刀流が出版界にも旋風を巻き起こすか。注目だ。

 大谷はこの日、自身のインスタグラムを更新。プールで泳ぐデコピンの動画とともに、芝生の上でカメラを見つめるデコピンと絵本の写真を投稿した。その絵本が「Decoy Saves Opening Day」で、大谷が本文を手がけ、共著者としてマイケル・ブランク氏が名を連ね、イラストはファニー・リーム氏が担当する。出版元のハーパーコリンズ社によると、発売日は米国時間2026年2月3日で、価格は21ドル99セント(約3300円)。すでに米国のアマゾン、ターゲットやバーンズ・アンド・ノーブルなど複数のオンラインサイトで予約を受け付けている。

「ロサンゼルス・ドジャースのオールスターで、MLBのMVPである大谷翔平、彼のかわいい愛犬デコイが登場する愛らしいデビューストーリー」と概要を説明。

 具体的には「開幕戦でデコイは始球式で投げるのが待ちきれません! スタジアムにホットドッグがあり、今まで見た中で一番大きな裏庭、何千人もの人間の親友たちが待っています。ところが、大変、デコイは『幸運のボール』を家に忘れてきてしまったのです。彼はボールを取りに自宅へ戻り、試合に間に合うように戻ってこれるか」というストーリーのようだ。

 今回の出版にはチャリティーの目的も込められており、動物保護団体にも多大なる支援を続ける大谷はこの絵本を通じて、保護犬たちが本当の家族と出会えるよう支援活動を広げていく意向だという。

「フィクションの世界ではデコピンが開幕戦を救い、現実の世界では、大谷とデコピンが本当に困っている犬たちを助けようとしている」とハーパーコリンズ社は説明している。

 今や世界で最も有名な子犬であろうデコピンの存在を世界中の野球ファン、愛犬家が知ったのは23年11月16日のア・リーグMVPを発表した時だった。MLBネットワークの番組に大谷と一緒に出演し、ハイタッチを交わす姿が話題になった。

 同12月14日のドジャース入団会見では「愛犬の名前が話題になっている。教えてほしい」と異例の質問が飛ぶと「デコピン」と明かし、「こちらの人は発音的に難しいので、こちらの人に説明するときは呼びやすいデコイで紹介してます」と回答。「デコピン」「デコイ」が世界を駆け巡った。

 24年8月16~18日の「プレーヤーズ・ウイークエンド」にデコピンのイラスト入りのスパイクで登場。カージナルス3連戦で2本塁打、2盗塁をマークしたため、シーズン終了まで着用。史上初の「50本塁打―50盗塁」を達成した。

 ハイライトは自身のボブルヘッドデーだった同8月28日の本拠地オリオールズ戦だ。デコピンを抱く大谷のボブルヘッドを求めるファンが、試合開始4時間前から球場周辺に大行列。始球式に登場したデコピンがボールをくわえて捕手役の大谷に“ストライク”投球して大歓声を浴びた。同11月21日にナ・リーグ初、自身3度目のMVPを受賞。それに合わせてMLBはデコピンに「MVP(Most Valuable Puppy=最も価値のある子犬)」を授与した。

 野球ファンだけではなく愛犬家も興味を持つだろうこの一冊。ベストセラーになるかもしれない。