FBIと米司法省は、英アンドルー王子が性犯罪者の故ジェフリー・エプスタイン元被告との関係により公職から退くことになった5年後、性犯罪で有罪判決を受けた故エプスタイン元被告が「顧客リスト」を保持したり著名人を脅迫したりしていなかったと断定。これ以上の調査は行わないと明言した。米ピープル誌が7日、報じた。

 エプスタイン元被告は財政界や芸能界の多くのセレブたちに児童買春をさせたとして起訴され、有罪判決を受けた。同被告は2019年8月に拘置所で自殺している。

 FBIと司法省が入手したメモによると「この体系的な調査では、有罪を示す『顧客リスト』は発見されなかった。また、エプスタイン元被告が自身の行動の一環として著名人を脅迫したという信頼できる証拠も発見されなかった」と記されており「起訴されていない第三者に対する捜査の根拠となる証拠は発見されなかった」という。

〝買春疑惑〟で無期限謹慎中のアンドルー王子は、10代の少女ヴァージニア・ジュフリーさん(故人)への性的暴行容疑で告発されたが、繰り返し強くこれらの疑惑を否定してきた。しかしエプスタイン元被告との関係が問題となり、2019年11月、王室メンバーとしての立場を退いた。

 さらには22年1月、エリザベス女王は、王子が性的暴行訴訟を起こされた後、軍の称号を剥奪した。王子は不正行為も否定していたにもかかわらず、その翌月には、ジュフリーさんとの訴訟を、あらゆる責任も認めずに非公開の金額で和解している。

 今回の決定により訴追は今後行われないことになる。アンドルー王子は王室の公務に就いていないものの、クリスマスやイースターなどの祝日には伝統的な集団での教会への外出など、王室の行事に引き続き出席している。また自ら課していた渡航禁止も解除し、早くも海外旅行へ出発するのではという報道も出ている。何とも後味の悪い不透明な結果に終わっただけに、英国国民の猛反発は避けられそうにない。