陸上の日本選手権初日(4日、東京・国立競技場)、男子100メートルの柳田大輝(東洋大)は早すぎる終戦を迎えた。
5月のセイコー・ゴールデングランプリで今季日本人最高の10秒06で連覇。世界選手権(9月、東京)の代表選考会を兼ねたこの日のレースは予選6組で登場したが、不正スタートで失格となった。まさかの結末にレース後には大粒の涙を流しながら「スタートすらできなかった。僕はタイム、結果を出すことでしか恩返しができない。それができなくて本当に悔しいというか、残念というか、いろんな感情でいっぱい」と肩を落とした。
前回大会は不安だらけだったというが、今大会は「これで勝てなかったらもう自分は100メートルをやらない方がいいんじゃないかと思えるぐらいの練習を積んできて、そういう手応えがあった」と順調に調整を進めていた。それだけに「いい感じだなと思いながらスタート立っていたけど、裏目に出ちゃった。すぐに立ち直るのは無理だと思う」と表情を曇らせた。
ただ、ワールドランキング上では世界選手権出場の可能性が残されている。「今季はどんな形になるか全く分からなくなったけど、終わるわけではない。ちょっと引きずるかなと思うけど、いつかはちゃんとまた元気に走れるようにしたい」と懸命に前を向いた。












