いよいよ来週7月1日に東京・日本橋三井ホールで開幕する「アース製薬100周年記念 WRC 世界麻雀TOKYO2025」。今回は大会アンバサダーに就任した元卓球日本代表で金メダリストの水谷隼さん(36)を直撃インタビュー。麻雀との関係、卓球と麻雀との共通点、今大会の注目選手など、大いに語ってもらった。国別対抗チーム戦に出場する日本代表全8チームの各キーマンも聞いた。

 水谷さんは2005年に当時卓球男子史上最年少15歳10か月で世界卓球選手権日本代表に選出された。以降国内のみならず世界各国を転戦し、4大会出場した五輪では、東京2020オリンピック卓球混合ダブルスで伊藤美誠とペアを組み、日本卓球史上初となる悲願の金メダルを獲得した。

「個人戦より団体戦のほうが好きだった気がします。普段だったらみんなライバル選手なので、あまりお互いのことを話したり、聞いたりはしないんですが、団体戦になると試合の反省を話し合ったり、アドバイスし合ったり、自分の結果を素直に喜んでくれたりなど、お互いに喜びを共有できたからだと思います」

 麻雀との出会いは小学生だった頃、祖父が持っていた麻雀ゲーム機でその存在を知ったという。

「現役時代はアスリートとして競技に励むのが自分の役目だと思っていたので、プライベートなことはあえて公表していませんでしたが、ネット麻雀はよくやってました。熱中するようになったのはカイジやアカギや哲也といった麻雀漫画を読んでからです。ルールを知らなくても漫画は楽しめたんですが、わかったらもっと面白くなるんじゃないかと、大学生になってから役や点数計算を覚えました。今でもほぼ毎日オンライン対戦麻雀ゲームをやっています」

 プロ卓球リーグ「Tリーグ」がスタートした18年は、くしくも麻雀プロリーグ「Mリーグ」もスタートした年だった。

「創設時から見ていたんですが、現役を引退してから『熱闘!Mリーグ』という番組に何度か呼んでいただいて、たぶんそこで自分の麻雀愛が視聴者の皆さんに伝わったことで、大会アンバサダーのオファーを頂けたと思うので喜んで引き受けました」

 卓球と麻雀の共通点は“流れ”だという。「目に見えないものを信じるタイプなんですが、卓球にも連続でポイントを取ったり取られたりという流れがあります。麻雀にも流れがあって本当にダメな時は全然ダメ。自分が多面待ちでも地獄待ちに負けることが立て続けに起こったりなど、確率ではあり得ないことが平気で起こります。また対戦相手との距離が近いことも共通していて、相手の表情、雰囲気、場の空気といった心理的な部分で勝敗は大きく変わります。卓球はそういう部分を感じ取れる人が強い競技なんですが、流れが悪くなった瞬間を敏感に感じ取れる力は、麻雀で養われた気がします」

水谷隼さんが注目するOver60代表チーム
水谷隼さんが注目するOver60代表チーム

 世界麻雀は個人戦と国別対抗チーム戦が開催され、全45チームが出場する国別対抗チーム戦には、日本からは8チームが出場する。「Mリーグファンの私から見ると、どのチームも実力派ぞろいのまさにドリームチームなんですが、中でも注目はオールド麻雀ファンにはたまらないOver60代表チーム。卓球も麻雀同様に老若男女が楽しめる生涯スポーツですが、大会最年長88歳の灘麻太郎選手が若い選手と対戦する姿は生で見てみたいですね。またUnder29代表チームの若さあふれるピチピチのツモも楽しみです。よく若い人はツモに勢いがあると聞きますが、果たして本当にそうなのか。特にプロ入り2年目の26歳、朝比奈ゆり選手にはそれを証明してほしいです」

“リーチ麻雀”発祥の地に37の国と地域が集う世界麻雀。「純粋に私は麻雀が大好きなので、麻雀愛好家としてプロ選手のすごさや麻雀の楽しさを、自分が感じたままの素直な気持ちで皆さんにお伝えしていきたいと思っています」

【大会概要】7月2日に国別対抗チーム戦、3~6日に個人戦が行われる。ルールは一発・裏ドラあり、赤牌なし。順位ポイントは1着+15、2着+5、3着▲5、4着▲15。ABEMAと日本プロ麻雀連盟チャンネルでそれぞれ異なる試合が生中継される。