中東メディアが「ショウヘイ・オオタニ」に沸いた――。ドジャースの大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)に本拠地ドジャースタジアムで行われるパドレス戦で1~2イニングながら先発投手として登板することが決定。そのニュースに関し、カタールを拠点とする中東衛星放送局「アルジャジーラ」(電子版)が報じた。
折しも中東ではガザ地区の軍事衝突、イスラエルとイランの対立が激化しており、同メディアもこうした地政学リスクの最前線を扱う報道機関として連日にわたって紛争関連のニュースをメインとして扱っている。加えてサッカーが圧倒的なスポーツ文化を誇る中東において、米メジャーリーグの「先発登板」を速報で報じることは異例中の異例。スポーツ報道の主役は「SHOHEI OHTANI」。その事実だけで世界的注目度の高さが浮き彫りになった。
アルジャジーラは大谷が2023年8月23日以来となる実戦登板に向けて、すでにマイナー選手相手にライブBPを繰り返し行って実戦復帰に万全の状態となっていることなど言及。またドジャースでの初マウンドが、同じナ・リーグ西地区の宿敵パドレス相手になることについても詳細に説明し、言葉を割いた。
ドジャースのロバーツ監督も大谷について「彼はとても熱心で、興奮している。我々の状況を考えると、1イニングでも彼が投げてくれるのはプラスだ」と期待を口にしている。
大谷は、エンゼルス時代の23年9月に2度目のトミー・ジョン手術を受け、ドジャース移籍した1年目の今季はここまで打者に専念していた。MLB復帰登板は約10か月ぶり。ドジャースでは初のマウンドとなる。
世界が分断され、戦火が絶えない中でも「大谷の投球」は人々を勇気づける材料として一つのニュース価値を持つ。国境も宗教も越えて注目される〝二刀流〟。中東の最前線にいる記者、そして人々も、その一挙手一投足を見つめている。そんな現実こそ、大谷が〝世界のOHTANI〟である証明なのかもしれない。












