第2の人生の選択肢は…。柔道の全日本実業団体対抗大会最終日(8日、北海道・北海きたえーる)、男子100キロ級で2021年東京五輪金メダルのウルフ・アロン(29=パーク24)が現役最後の試合として臨み、所属先の男子1部2位に貢献。「最後まで優勝を目指してみんなと一緒に戦ってこられたのは、僕の中でも誇りに思う」と胸を張った。
体重無差別の5人制で争う一戦で、個人としては3連勝をマーク。優勝した旭化成にはあと一歩及ばなかったものの、集大成の場で五輪金メダリストの底力を発揮した。今後については「特に今、決まっていることはない。さまざまなことにチャレンジできる立場になると思うので、そういったところを少し考えていきたい」と話すにとどめたが、活躍の幅が広がることは間違いない。
その一つが特技を生かした居酒屋事業だ。YouTubeや鮮魚店の知人の話を参考に、独学で学んだ魚さばきはプロ顔負け。「魚の骨の入り方を分かっておけば、そこに合わせて包丁を入れるだけ。あとは指を切らないようにとか、基本的なことを考えておけば、きれいにさばけるようになる」とコツを明かす。
さらにウルフはある競技団体の関係者が「ここまでお酒が強い選手はなかなかいない」と舌を巻くほどの酒豪。魚料理と酒の相性は抜群であることから「居酒屋とかをやって、魚を提供したりというのは最終的にはやってみたいことではある。それだけをやっていくという考えはないけど」と夢を語っていたこともある。
現役時代は史上8人目の「柔道3冠」(全日本選手権、世界選手権、五輪)を達成するなど、長きにわたってトップで戦ってきた。全てを出し尽くしたウルフは「完全燃焼した状態でやっていたので、これ以上燃え切るものもない」と充実の表情。今後の進路にも注目だ。












