【酒飲みの新常識】性欲・勃起力の低下、首から上が火照りやすい、ワケもなく落ち込む…、もしこんな症状があったら、それはもしかしたら「男性更年期」かもしれない。正式名は「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」。主因は男らしさを支えるホルモン、テストステロンの減少で、一般的には45~55歳の男性に症状が表れ始めるとされている。
実は男性更年期と、酒の相性は極めて悪い。酒を飲みすぎると、脳の司令塔である視床下部や下垂体の機能が低下。それによって「テストステロンを作れ」という命令が弱化。スローモードに切り替わり、テストステロンの供給量が減ってしまう。さらに肝臓では、追い打ちをかけるよう、テストステロンを女性ホルモンに変える酵素「アロマターゼ」が活性。結果、女性ホルモンが優勢に。
そんな状態のところに、ビールや日本酒といった糖質たっぷりの酒を流し込むと、血糖値が急上昇+内臓脂肪の増加によりアロマターゼが一気にパワーアップ。男性更年期に悩む方にとっては、完全に踏んだり蹴ったりである。
と述べても、断酒の選択肢がない人がほとんどだろう。救済処置として考えられることは2つ。1つは減酒。週1~2日程度の休肝日を設ける、ノンアルコール飲料や微アルコールを取り入れ、酒の総量を減らすよう心がけよう。そしてもう1つは糖質を控えること。酒類は焼酎やウイスキーなど糖質ゼロに変え、さらにはつまみを豆腐やナッツといった低糖質のものを選ぶようにするといい。ちょっとした工夫で酒も楽しめるし、テストステロンを守ることもできる。
それでも症状が回復しない場合は、男性更年期外来を受診することを強くおすすめしたい。昨今は男性ホルモン外来、メンズ外来と銘打っているクリニックも多く、敷居もだいぶ低くなっている。テストステロンの増加によって男性機能が復活すると自信もつき、仕事も人間関係もスムーズになる人が多いのだそう。飲んで不安を解消するのは逆効果。クリニックを受診するという選択肢があることもお忘れなく。












