4月13日、京都の松尾大社で「第8回 松尾大社 酒―1グランプリ」が開催された。酒の神様を祀る松尾大社は、国内外の酒蔵が醸造の安全を願って参る神社。いわば「聖地」である。
そんな聖地で開催されるイベントの特徴は、プロの審査員ではなく、一般の日本酒ファンによる投票でグランプリが決まること。つまり「飲んでうまいかどうか」が全てである。イベントでは全国から集まった42の蔵元が、それぞれ自慢の日本酒を持ち寄った。どの酒もグランプリを獲得するにふさわしい1本。投票する方々は悩んだに違いない。今年はあいにくの雨模様にもかかわらず、約1200人の日本酒愛好家が来場し、美酒に酔いしれた。天候を跳ね返す熱気、これぞ日本酒の底力だと思った。
栄えあるグランプリは、京都の松井酒造「神蔵」(かぐら)が受賞。今回で2回目の受賞となる。蔵元の松井治右衛門さんのSNSによると「開始前に運試しでおみくじを引いたら大吉が出た」とのこと。「松尾様のご利益を頂けた」と言う松井さんは、まさに上品な京男といった風である。
グランプリを獲得したその味を一言で言うと「きらめく味わい」。口中ではじけるフレッシュさと、ベリー系のフルーツを思わせるフルーティーな味わいは、誰をも虜にする。和食はもちろんのこと、生ハムやカプレーゼなどとともに飲んで欲しい。
2位の準グランプリには長崎の重家酒造「よこやま」、3位は北海道の上川大雪酒造「上川大雪」(初出場)、4位は山形の亀の井酒造「くどき上手」、5位には群馬の土田酒造「Tsuchida」がランクイン。いずれも甲乙つけがたく、「食事中、ずーっと飲める美味しさ」。そんな酒を一同に酒の神様の元に集めた日本酒イベントは唯一無二。「よっしゃ、飲むぜ」という思いを胸に、一度訪れてみてはいかがだろう?














