女子プロレス「マリーゴールド」の自称〝女子プロ界の人間国宝〟こと高橋奈七永(46)が、24日の東京・代々木第二体育館大会で行われる引退試合へ思いを明かした。

 団体の旗揚げ1周年記念大会となる同大会で約28年10か月間戦い続けたリングに別れを告げる。ラストマッチを目前に控えた高橋は「里村(明衣子)さんの引退興行(4月29日、後楽園)に出て、これで最後なんだなって思ったら寂しくなってきて、やっと自分も引退する実感が湧いてきた」と感慨深げ。「5月は地方巡業で4連戦もやって全日本女子プロレス時代を思い出しましたね。各地にプロレスを届けに行くっていうプロレスの醍醐味を最後に味わえて、盛大に送り出してもらえて全部が宝物」と感謝の言葉を口にした。

 最後の対戦相手は青野未来だ。これまで数多くの選手の引退試合の相手をしてきただけに介錯人としての青野のプレッシャーは高橋が誰よりも理解している。「その人のプロレス人生の集大成だから責任重大すぎる。青野が名乗りを上げてきたから『よくぞ言ってきたな』って思いを買ってるし、感謝もある」。だが、記者会見でくらった青野の張り手で鼓膜が破れたことは根に持っている様子で「この前の北海道でも青野の張り手で鼓膜いかれて、この短い間に2回も…ふざけんなって思ってますよ!」と声を荒らげる。「まあこれまで優等生なイメージの青野が最後に思いっきりはみ出たことをしてきたので、行動だけじゃなくそれを試合でも求めるし、私を最後に楽しませてくれよっていう気持ち」と笑った。

 プロレス人生で大事にしてきた「勝利」にも最後までこだわりたい。そう思ったのも永遠のライバルである里村が引退試合のタッグマッチでアジャコングに勝利を収めた姿を見たから。「里村明衣子が勝って終わったなら高橋奈七永も勝って終わりたい。私たちが女子プロレス界を、時代を引っ張ってきた自負はありますから」と意気込んだ。

「マリーゴールドの1周年記念大会でもあるから選手みんながパッションな気持ちをお客さんに見せて『いいもの見たな』っていう気持ちで帰ってもらえる大会にしたい」。いよいよ女子プロレス界の人間国宝が最終章を迎える。