森保ジャパンが苦境に立たされる――。2026年北中米W杯出場を決めている日本代表の主力で欧州クラブに所属するMF三笘薫(28=ブライトン)やMF久保建英(23=レアル・ソシエダード)ら多くのイレブンが今夏に新天地を目指す見通しだ。しかし、選手の移籍にはリスクが伴うもので、出番を失えばW杯メンバー入りも危うくなり「世界制覇」を掲げる日本代表にも大きな影響を与えそうだ。
欧州各メディアが報じているように、今夏に移籍する可能性がある欧州クラブ所属の日本代表選手は多い。三笘や久保を筆頭にDF板倉滉(ボルシアMG)、DF町田浩樹(サンジロワーズ)、MF堂安律(フライブルク)、MF守田英正(スポルティング)、MF旗手怜央(セルティック)、FW中村敬斗(Sランス)、FW前田大然(セルティック)が新天地を求めるとみられている。
多くの選手がステップアップし、より高いレベルで再始動することでさらなる成長が見込める半面、問題もある。元日本代表FW三浦知良(58=鈴鹿)の代理人を務めた田路雅朗氏はかねて「W杯前シーズンの移籍に、そんな大きな動きはないさ。急に試合に出られなくなることだってあるし、そうなればW杯に出られなくなるリスクもあるわけだから(実力者の)ブラジル人だって慎重になる」と指摘していた。
もちろん、選手個々で移籍事情は異なるため全てのケースに当てはまるわけではない。ただW杯出場を見据えて去就を選択するケースがあるのも事実だろう。リスクを考えて残留を決断する選手もいれば、出番が少ない中、W杯出場を実現させるため、新天地を選択するケースもある。田路氏は「W杯に出れる、出れないは選手のキャリアにとって大きなものなんだよ」と語っていた。
日本代表の常連、MF鎌田大地は2023年夏にドイツ1部Eフランクフルトからイタリア1部ラツィオに加入するも出番激減で、24年1月開幕のアジアカップではメンバーから落選。スコットランド・プレミアリーグのセルティックから今年1月にフランス1部レンヌに移籍したFW古橋亨梧は、ここまでスタメン出場わずか1試合。最近では出場機会すらなく、今後の日本代表選出が危ぶまれている。
もちろん、選手だけではなく、森保ジャパンにとっても懸念すべき事態といえる。主力の久保や三笘がビッグクラブに加入したとしても出番がなければ、試合勘やコンディション面にも支障が出てくるなど、パフォーマンスにも影響が及ぶ。主力選手に問題が生じればチームとして大きな戦力ダウンとなるのは間違いなく、目標の「W杯優勝」は困難な道のりとなりかねないわけだ。
昨季イングランドの名門リバプール入りした日本代表主将のMF遠藤航は今季、新監督の就任で出番を失う中、W杯を見据えてシーズン後の移籍を求める声も多く出ていた。あくまでケース・バイ・ケースとなるが、来シーズン後に開催されるW杯を踏まえて、久保や三笘ら主力イレブンはどんな決断を下すだろうか。












