格闘技イベント「RIZIN男祭り」(4日、東京ドーム)で、逆風のフジテレビ局員が惨敗を喫した。

 元タレント・中居正広氏の元女性局員への性暴力に端を発した一連の問題で、渦中にあるフジテレビのディレクター、ウザ強ヨシヤ(28)はキックルールで元K―1王者の朝久泰央(27)とキックルールで激突。序盤からフットワークを使って、朝久の周りをまわるトリッキーな戦法を展開した。

 不意にパンチを出して徹底的に相手を挑発する異色のファイトだったが、実力差はいかんともしがたい。第1ラウンド(R)から朝久の猛攻を浴びてダウンを2回、奪われた。試合中に「盛り上がれ、盛り上がれ、もっと!」と観客をあおるも、厳しい現実は変わらなかった。2Rもワンツーをまともくらってダウン。ボディーにはヒザ蹴りをくらった上に、最後は鮮やかな左ハイキックを打ち込まれてマットに倒れてしまい、レフェリーに試合を止められた。

 2R1分16秒でTKO負け。実力差がある明らかな〝ミスマッチ〟のため、試合後もダメージが大きく、あいさつ回りもあって試合後の会見場にはなかなか現れず。登場したのは、試合終了から実に4時間近くたった後だった。

 この間、報道陣からウザ強の状態への問い合わせも多数あって、「遅くなり本当にすみません。社会人としてあり得ないですね」と平謝り。その上で自重気味に「あんまり覚えていないけど、恥ずかしい。口だけ番長みたいになっていて、イタイというか、自分では…」と、肩を落とした。

 会社からは負傷の影響を考慮され、「就業規則違反」として試合を許可されず、4月下旬に「戒告」処分を科された。今回の試合は「クビ」をかけて臨んだが「挑戦することだけは見せられた。もしこれからもフジテレビに残れるなら、番組づくりとか熱量を持って働けるので、頑張りたい気持ちもある。そこはもう判断する人によると思うし、僕の試合見てどうこうとかじゃない部分もある。僕がわがまま、勝手な行動をしている自覚も、反省もある。どう対応されても仕方ないと思っている。そうなったら次の人生を考えるしかない」と語った。

 今後については、これから会社と話し合うという。報道陣から解雇された際には不当解雇等で裁判に持ち込む可能性も聞かれたが「全く考えていない。ここまでやらしれくれてありがとうという気持ち」と明かした。「ツイッター(X)とか(反応を)見ると、やって良かったと思うし、思うようにしたい」というフジテレビ局員は、実力とは別の話題を集めたのは確かだ。