イスラム思想研究者の飯山陽氏と著述家の近藤倫子氏が日本保守党の百田尚樹代表らから損害賠償を求める訴訟を起こされたことを受け、23日、都内の日本プレスセンターで会見した。
会見を主催したのは「日本保守党の言論弾圧から被害者を守る会(略称・守る会)」で、教育研究者の藤岡信勝氏が会長、ジャーナリストの長谷川幸洋氏が副会長を務める。
守る会によれば、飯山氏は月刊誌「Hanada」(4月号)で「(日本保守党は)LGBT理解増進法の問題に一切取り組んでいない」と記述したことに保守党側から「〝一切〟の記述は虚偽」と訴訟提起された。また飯山氏が自身のYouTubeで「百田尚樹にはゴーストライターがいる」と発言したことに百田氏から名誉毀損で訴えられた。
近藤氏はYouTube番組「デイリーWill」で「百田代表の虚勢 有本事務総長の遅刻を発達心理学で分析」と題し、「3歳前後に自分を律する心を持てなかった」などと発言したことで百田氏から訴えられた。
藤岡氏は「次々と訴訟に持ち込まれる社会では政治評論は萎縮し、ジャーナリストが魅力的な記事を書くことが難しくなる」と現時点で4件に上る訴訟はスラップ、言論弾圧と問題視している。
飯山氏は昨年4月の衆院東京15区補選に保守党の第1号の候補として立候補したが、選挙後に百田氏や有本氏との確執が表面化。昨年の衆院選で保守党が国政政党となった後には互いに批判合戦に突入していた。そこに藤岡氏や長谷川氏ら保守系論陣や保守系雑誌の「Hanada」や「Will」も加わり、事態は泥沼化していた。
飯山氏は会見で、百田氏や有本氏に敬称を用いることはなく、確執の根は深い。支援者の間では昨年から和解の場を持つように提案されていたが、その時機はとうに逸してしまったようだ。












