ドジャース・佐々木朗希投手(23)が今季5度目の先発登板で好投を見せた。19日(日本時間20日)の敵地レンジャース戦で6回を78球でまとめ、4奪三振、2安打、2失点。勝利投手の権利を得てマウンドを降りたが、チームが9回に逆転サヨナラ負けを喫してメジャー初勝利はお預けとなった。
「一歩前進したという、ポジティブな一日」。ドジャース番記者として知られる「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス氏はルーキー右腕をそう評した。
ハリス記者はまず球速に着目。「序盤は92マイル(約148キロ)と低速だった。5回に入ってようやく96マイル(約154キロ)を超えた。(この日の)平均球速はわずか94・7マイル(約152キロ)で、メジャーでの最初の4試合で記録した96・9マイル(約156キロ)から大幅に落ち込んだ」と異変を報じた。
その上で「彼はメジャーリーガーとしてベストを尽くし、スプリッターやスライダーを多用して、レンジャーズ強力打線を3回に許したカイル・ヒガシオカの2ランのみに抑えた」と好意的に伝え、パワーピッチャーの自分本意ではない冷静な投球に番記者らしく光を当てた。
佐々木の奮闘に打線が4回に応え、一時逆転。6回78球というテンポの良い投球が味方打線の援護を引き出したことは言うまでもなかった。待望のメジャー初勝利に近づき、白星に値する好投だった。
だが、ブルペンに緊急事態が訪れていた。9回に逆転サヨナラ2ランを被弾したイェーツは、戦前まで今季11試合に登板して防御率1点台という安定感。ただ、この日は守護神のトライネンが右肘のMRI検査を受ける予定で、負傷者リスト入り。代役一番手と目されたスコットが戦略的休養で、経験豊富な38歳のベテラン右腕イェーツに急場しのぎで託されたマウンドだった。
最後にハリス氏は「トライネンにぴったりのセーブ状況だっただけに、ドジャースがこのベテラン右腕を惜しむのに時間はかからなかった。佐々木にとってキャリア初勝利となるはずだったこの日は、悔しい敗北に終わった」と日本人右腕とチームに寄り添い、記事を締めた。












