5月に現役を引退する女子プロレス「マリーゴールド」の自称〝女子プロ界の人間国宝〟こと高橋奈七永(46)が、自身のプロデュース興行「終わりよければすべてパッション!!」(14日、新宿フェイス)でダブルヘッダーをやり遂げた。

 約1か月後に28年間のプロレス人生に幕を下ろす高橋はこの日、最後の完全プロデュース興行を開催。前売時点でチケットは完売し、立ち見席が売り出されるほど観客が押し寄せた。

 第1試合前には全日本女子プロレス時代のアイドルユニット「キッスの世界」のメンバー納見佳容、脇澤美穂、中西百重を呼び寄せ、25年ぶりにリング上で代表曲「バクバクKiss」を披露した。

 第2試合ではWWWA世界タッグ王座を共に保持していた盟友・中西とのコンビ「ナナモモ」を再結成。最後のナナモモでマリーゴールドの若手であるスーパーフライ級王者・ビクトリア弓月&山岡聖怜と激突した。試合では若手の勢いに苦戦を強いられ、15分時間切れドローに終わった。

 メインイベントではフリー時代に親交が深かった選手が集結。高橋は優宇、MIRAIと組み、水波綾&山下りな&橋本千紘と対戦した。相手組3人それぞれと熱戦を繰り広げ、パッションな時間を共有。試合時間が20分を過ぎても両軍の勢いは止まらず。最後は山下との頭突き合戦を制した高橋がワンセコンドEXを決め、3カウントを奪った。

山下りな(左)と激しい打撃戦を見せた奈七永
山下りな(左)と激しい打撃戦を見せた奈七永

 試合後、大「パッションコール」が起こる中、マイクを持った高橋は「皆さん、一緒にパッションしてくれてありがとうございました。そして組んでくれたMIRAI、優宇ありがとうございました。水波、橋本、山下、私が大好きでパワフルで熱い3人と試合ができて最高だったよ。もっともっと試合したくなっちゃうな…」と笑顔を見せた。

 敵軍を代表して水波から「奈七永さん、あなたに触れることができて、試合ができて、プロレス人生が変わった人、自信がついた人、世の中にたくさんいるんだよ! 私もその中の一人。これから私はプロレスであなたに恩を返していきます。あなたと出会えてよかったです! ありがとうございました」と感謝を述べられると、うっすらと涙を浮かべた。

 ファンの鳴りやまない声援に応えるように再びマイクを持った高橋は「プロレスラーになって、1番よかったことはたくさん夢をかなえていけること。負けたり、悩んだり、つらいこといっぱいあるけど、こんなに応援してくれるお客さんがいる。だからみんなもあきらめないで、夢をつかみに行ってほしいし、見てるお客さんもそれぞれの夢をつかみにいってください」と後輩たちとファンの背中を押した。

 最後には自伝を発売することを発表し、出場者全員とともに「終わりよければすべてパッション!」と絶叫し、大会を締めた。