世界的天文学者ホセ・マーサ教授がチリ議会でUFOに関する質問を受けて、「バカげている」と一蹴した。チリメディア「パブリメトロ」が先日、報じた。

 チリ議会の下院環境委員会で先月末、アントファガスタ州のパラナル天文台がある地域で計画されている産業プロジェクトの環境への影響に関する公聴会が行われ、マーサ氏が講演した。そこでクリストバル・マルティネス議員が質問の機会を得た。

 マルティネス氏はここぞとばかり「ちょっと笑ってしまうかもしれませんが、せっかく教授がいるので。パラナル天文台は世界でも最高の天文台です。どう言えばいいのか分からないけど、空飛ぶ円盤か何かを見たことはありますか?」と質問した。

 マーサ氏は「私たちは何も見たことがありません。いや、実際、それは冗談みたいなことです。最も近い惑星は30、40、または50光年離れています。太陽系に最も近い恒星のアルファ・ケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星)は4光年離れており、現在の技術で到達するのに4万年かかります。これは冗談で、バカげています。まるで、おとぎ話です。サンタクロースがトナカイを連れて飛んでいる。空飛ぶトナカイ! このイメージはかなり強力です。空飛ぶ円盤もピーターパンなどと同じファンタジーです」とぶった斬った。

 マーサ氏の強い否定は、UFO目撃多発国である南米チリのSNSで話題になった。

 SNSでの反応を受けて、ニュース番組からの取材に対し、マーサ氏は「下院委員会の正式な会合で、彼らが私にこの質問をしたことには少し驚きました。もし廊下でその質問をされたら、私にとってはまったく自然なことだったでしょう。実のところ、UFOやタロット、数秘術などについて、あらゆるメディアで非常に多く取り上げられています。私にとっては、これはチャンスでした。『UFOについて私たちは何も知らない。なぜならそもそもUFOは存在しないのだから』ということを理解してもらうための非常に重要な場所にいられたことは、チャンスでした」と話している。

 マーサ氏の強硬な否定に対し、SNSでは「教授、違います。私はチリ北部の海上でUFOを見ました」、「マーサ氏は極端な否定論者だ」、「米国下院でのUFO公聴会では、証人として答えた専門家がもっと柔軟な回答をしていた」など、多くのコメントが寄せられている。