プロレスの祭典「レッスルマニア41」(19、20日=日本時間20、21日、ラスベガス)で激突する統一WWE王者のコーディ・ロース(39)とレジェンドのジョン・シナ(47)が、〝禁断〟の罵倒合戦を繰り広げた。

 2025年限りで引退するシナは、3月1日のチェンバー戦を制して祭典でコーディへの挑戦が決定。ところが、試合後にザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)と結託し、コーディを暴行して悪党転向を果たした。正義感にあふれた熱血漢の〝闇落ち〟に世界が騒然となるも、シナは各地で観衆を罵倒し続けて大ヒートを買っている。

 31日(日本時間1日)に英ロンドンで開催されたロウでも同じだ。オープニングでコーディと対峙したシナは「お前は、俺の成功に便乗しただけ。コソ泥だ」「台本通りの七光りヤロー」「お前は幸運に恵まれたパシリの少年だよ」などと王者をあざ笑う。圧巻のマイクパフォーマンスを披露すると、何とロンドンの観衆はブーイングとともに「シナ! シナ!」のチャントを上げた。

 だが、コーディも負けていなかった。「俺はファンに選ばれ、ここにいるんだ。あんたは誰に選ばれた? 今はいない会社のトップだった男に選ばれたんだっけ?」と、衝撃のコメントで切り返した。

 コーディは誰のことを言っているのか。すでにWWEから去った「会社のトップだった男」と言えば、従業員への性加害疑惑で引退に追い込まれた前会長のビンス・マクマホン氏で間違いないだろう。シナはそのビンス氏と、公私にわたって親しかったことで知られる。トリプルH体制になってからビンス氏について言及されることはなかったが、コーディは〝タブー〟を持ち出してシナを挑発したのだ。ロンドンの観衆もそう受け取ったようで、一斉に驚きの声を上げた。

 すると、今度はシナが逆襲。「俺は一度もここを去ったことがない」と言うと「俺は億万長者のために帝国を築き上げた。てめえがやったことは、そいつらのガキから金をもらっただけだ」と言ってのけ、またもロンドンの観衆を驚かせた。

 コーディは2016年にWWEを退団した後、19年に旗揚げしたAEWに参加。副社長の要職に就いたが、そのAEWの社長が世界的大富豪シャヒド・カーン氏の息子、トニー・カーン氏だ。シナはビンス氏との関係に触れられた仕返しで、ライバル団体の設立に携わったコーディの行動をやゆしたようだ。

 再びコーディは挑発すると、シナの不意打ちをかわし、クロスローズを決めてKO。この日の〝前哨対決〟はコーディが制したが、両雄の舌戦はもはやタブーなき領域に突入。決戦までさらにヒートアップしていきそうだ。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。