格闘技イベント「ONE 172」(23日、さいたまスーパーアリーナ)に出場する〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)が心境を激白した。戦友のエドゥアルド・フォラヤン(41=フィリピン)と4度目の対戦となる青木は、プロレスのリングでハチャメチャな試合を行いつつ「無の境地」を口にした。

 決戦を5日後に控えた18日、バカサバイバーは新宿フェイスにいた。黒潮TOKYOジャパンの自主興行「みんながもっと東京日本を好きになる」で、女子レスラーの花園桃花とシングルで対戦し、エイオキクラッチで勝利。その試合後、ラブコールに応じて花園とタッグを結成すると〝バカ兄弟〟ことバラモン兄弟(シュウ&ケイ=47)と激突するハメに…。水をぶっかけられたり、股間に激しいダメージを受けるなど、カオスとなった。

試合中、花園桃花(下)を泣かせてしまう青木
試合中、花園桃花(下)を泣かせてしまう青木

 その後、取材に応じた青木は真顔で「もともと何の因果もなかったフォラヤンと、10年で4回も試合をする物語を作ったんだ。そんな俺たちに乾杯だ」と声をしゃがれさせる。そしてシュウかケイの口から噴射された水で濡れた髪をタオルで丁寧に拭きながら「よく『終わったらノーサイド』って言うじゃん。でも今回は俺は『やる前からノーサイド』の心境なんだ。こんなの初めてだ」と妙なことを言い始めた。

 今回が総合格闘技(MMA)60戦目。そのほかミックスルールやグラップリングにも出場し最前線で戦い続けた青木は、酸いも甘いも知り尽くした大ベテランとなった。そして至ったのが「〝無〟なんだよ。マジで」という前人未到の境地だという。

 人によっては命すら懸ける覚悟で臨む格闘技戦を数日後に控え「コンディションもいいし、減量もないし、何にも問題ない。ただ運動するだけっていうか『15分動けばいいんだろ?』っていうマインドなんだ。どうでもいいんだよね。結果的には勝つと思うよ。でも、無の境地なんだ」と穏やかに話した。間違いなく常人には理解できない境地だ。

 悟りを開いたような表情の青木は「俺としても初めてだけど、こんな状況で戦った人はいないんじゃないかと思う。そういう中で自分がどういう反応を見せるのか、自分でも楽しみなんだよ」とメガネを光らせた。

バラモン兄弟とともに、花園桃花に水をぶっかける青木(右)
バラモン兄弟とともに、花園桃花に水をぶっかける青木(右)

 だが、続けて「ハーックション!」とわざとらしすぎるくしゃみを一発。続けて「でも、直前に女子と試合するのはダメだったな」とポツリ。聞かれてもいないのに、試合に向けて5日前から〝禁欲〟していたと明かすと「計画が狂った。10日かけて高ぶらせていくつもりだったのに予定より5日早く…。無どころか、煩悩に包まれちゃったよ。しかもバラモンに水までぶっかけられて…。風邪ひいたらどうするんだよ!」と憤る。

 最後に「でもまあ最悪、欠場が出ても大丈夫。フリーの中野たむさんが代わりに出てくれるよ」と意味不明なことを口走り、歌舞伎町から自転車で走り去った。