快挙だ! WWEの〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟ことイヨ・スカイが、女子世界王者リア・リプリーを撃破し、女子同王座を初奪取。プロレスの祭典「レッスルマニア41」(4月19、20日、ネバダ州ラスベガス)出場を決めた。

 昨年の「レッスルマニア40」ではWWE女子王者として〝主役〟を務めたが、今年は2月1日のロイヤルランブル戦、同3日の女子チェンバー戦予選と祭典出場につながる試合で立て続けに敗退した。だが同10日ロウでのタッグ戦で、前女子世界王者リブ・モーガンにフォール勝ち。3日(日本時間4日)ロウのメインイベントで、世界王者リアへの挑戦を決めていた。

 リングサイドでは、チェンバー戦を制し、祭典で世界王者に挑戦するビアンカ・ベレアが観戦。下馬評では人気ナンバーワンで勢いに乗るリアが圧倒的有利だったが、イヨはシングル戦ではリアに負けていない。王者のパワー全開の攻撃に耐え、コーナーポストから左腕にフットスタンプ。さらに腕十字で締め上げた。

 リアの強烈なノーザンライトスープレックス、ミサイルキックを浴びてもひるまない。要所で左腕攻撃を続け、王者のスタミナを削っていった。それでもリアはすさまじく強い。カウンターのビックブーツで吹っ飛ばされたが、リップタイド(変型ボム)をDDTで切り返す離れ業を披露。すかさずダコタ・カイのカイロキック、カイリ・セインのインセインエルボー、アスカのアスカロックと「ダメージCTRL」の盟友たちの必殺技を決めてみせた。

 ダブルニーからとどめのムーンサルトプレスを狙うが、リアの雪崩式バックドロップで叩きつけられた。一進一退の激しい攻防には、観衆から「これぞ名勝負!」のチャントが上がった。イヨはリアのプリズムトラップ(変型ボストンクラブ)をしのぎ、リアの背中に月面弾を発射するが、3カウントを奪えない。ならばと場外のリアにトぺ・スイシーダを見舞うも逆襲にあい、肩車の体勢からエプロンと実況席に叩きつけられ、大きなダメージを負ってしまう。

 リングサイドのビアンカに声援を送られ、何とかカウント9でリングに戻るも動けない。大ピンチに陥ったが…王者はイヨを応援するビアンカにキレて突っかかる。場外で小突き合いになり、ビアンカに見せつけるように、コーナー上でイヨを雪崩式リップタイドの体勢で捕らえた。だが、イヨはビアンカに気を取られたリアの隙を逃さす、ハリケーンラナで豪快に投げ捨てた。続けてこん身のムーンサルト弾だ。鮮やかに宙を舞って、3カウントを奪った。

 WWE女子王座に続く2度目の最高峰王座奪取で、世界王座は初戴冠だ。これで「レッスルマニア41」出場も決まり、王座戦でビアンカの挑戦を受けることになった。歓喜のイヨは、祭典のロゴを指さすとコーナーに上がった。両手でハートマークをつくり、謙虚に「サンキュー、サンキュー・ベリーマッチ」を繰り返した。大和なでしこらしい姿で、観衆の声援に応えていた。

 この日のロウは「ABEMA」にて放送された。