スコットランド・プレミアリーグのセルティックに所属する日本代表FW前田大然(27)が、絶好調モードに突入している。2月以降、ここまで公式戦9試合11得点。元エースFW古橋亨梧が1月末にフランス1部レンヌへ移籍したことも覚醒を促した格好だ。元日本代表FW武田修宏氏(57=本紙評論家)は前田のパフォーマンスを絶賛するとともに、世界最高峰リーグでの適性に太鼓判を押した。

 前田の勢いが止まらない。1日に行われたセントミレン戦で3試合連続ゴールを決めるなど、今季リーグ戦で2位タイの12得点を量産。すでにシーズンキャリアハイとなる公式戦26得点をマーク中だ。

 武田氏は、目覚ましい活躍を続ける点取り屋について「海外で結果を出し続けることは素晴らしい。現代サッカーは攻撃、守備で90分のハードワークが求められる中で、守備もまじめにやれる良さがあるし、プラスアルファでスピードもある。古橋がいなくなったところでチャンスをモノにした力も含めて、もっと評価されていい」と長所を挙げた。

 得点ペースは古橋の移籍後から加速しており、その中には、世界的強豪バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)との欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出プレーオフ第1戦(2月12日)でのゴールも含まれる。武田氏は「試合は(1―2で)負けたけど、バイエルン戦で点を取ったところは評価したい。価値がある」と強調した。

 今月は北中米W杯アジア最終予選2試合(バーレーン戦=20日、サウジアラビア戦=25日)が埼玉スタジアムで行われる。エースFW上田綺世(フェイエノールト)の招集は負傷で不透明となっており、勝てば史上最速で8大会連続のW杯出場が決まるバーレーン戦では、歴史的ゴールも期待できる好調ぶり。武田氏は「代表戦でしっかり結果を出して、(欧州)5大リーグにステップアップしてほしいね」と今後にも言及した。

 その5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)では、最も高レベルと言われるイングランド・プレミアリーグ向きとの見解だ。「プレミアは身体能力の高いFWで守備をする選手は少ないし、攻守両面でハードワークできるところは強み。そういった面では(かつて同リーグのレスターで活躍した)岡崎慎司選手みたいな例もある」と説明した。

 セルティックで同僚だった古橋は自身初の5大リーグ挑戦で苦戦中だが、日本が誇る快足ストライカーは、この勢いで上位リーグへと駆け上がっていくのか。現地では他クラブからのオファーは確実との報道もあり、今夏の動きに注目が集まりそうだ。