新日本プロレス3月6日大田区大会でIWGP世界ヘビー級王者の後藤洋央紀(45)に挑戦する棚橋弘至(48)が、〝100年に一人のラストイヤー野望〟を明かした。来年1月4日東京ドーム大会での引退を控えている棚橋だが、王者の指名により団体最高峰王座挑戦のチャンスが舞い込んだ。頂点返り咲きを果たした上で史上初の「MVPとして引退」の金字塔を狙う。
今年に入りファイナルロードを歩んでいる棚橋は、11日大阪大会で誕生した新王者・後藤からの指名で2023年2月の米サンノゼ大会以来2年ぶりのIWGP世界挑戦が決定。「実力的に見てもコンディション的に見ても、コンテンダーランキングみたいなものがあるとするならば今の棚橋は圏外なんですよ。そういう見方ができるなかで、旗揚げ記念日という大会の意味とか、後藤の思いとか、そういうベクトルが図らずも僕に向いたということですね」と冷静に分析しつつも「あと1か月ないので、急ピッチで仕上げます」と闘志を燃やした。
引退を控えた身とはいえ、現役選手である以上IWGP世界王座という目標への思いは変わらない。後藤からは「最後のIWGP挑戦のつもりで来てほしい」とメッセージを送られたが「僕ね、引導はいろんな選手にもらってるので。改めて後藤にもらわなくてもまだまだ在庫があるので返却します」とニヤリ。「ファイナルロードで王者になれば、これは新日本が活性化しますよ。今トップを張っている選手たちは、そんなことされたらものすごく悔しいじゃないですか。目の色変えて棚橋を倒しにくると思うし、そこに熱が生まれると思うし」と意欲満々だ。
業界最高峰王者に返り咲きを目指す棚橋が狙うのは、東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞のMVPだ。2015年に天龍源一郎がオカダ・カズチカとの引退試合でベストバウトを獲得したケースはあるが、引退した年にMVP獲得となれば前人未到の快挙となる。「そこは目標として狙わないといけないなと。何せ100年に一人なので。誰もやったことのないことを起こす可能性はありますよ。話題だけで終わりたくない気持ちももちろんありますし」。過去4度の同賞獲得は歴代3位タイで、5度目の受賞となればオカダ・カズチカ(現AEW)と歴代2位タイで現役を終えることになる。
「旗揚げ記念日という意味をダブルミーニングにするというか、僕がもう一旗揚げますよ。来年以降の3月6日は意味が変わってきますので」と不敵に笑った棚橋。偉大なるキャリアの最後に、大きな勲章を手に入れることができるのか――。












