フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たしたプロスケーター・羽生結弦が、選曲に込めた〝こだわり〟を明かした。

 自身が制作・指揮するアイスストーリー第3弾「Yuzuru Hanyu ICE STORY 3rd―Echoes of Life―TOUR」が7日、さいたまスーパーアリーナで開幕。本編、アンコールを含めて15曲を約2時間半で演じた。前半の「ピアノコレクション」と名付けたコーナーは、5曲のピアノ曲で構成されたプログラムを披露し、4回転サルコーなどを着氷させた。

 表現力の幅広さを見せた羽生は、アイスストーリー第2弾「RE_PRAY」と異なるスタイルを模索。「『RE_PRAY』はゲーム寄りにつくったので、割とクラシカルなものを結構やりたい気持ちがあった」と切り出した上で「今回は哲学を割とテーマにしていたので、ピアノの旋律であったり、気持ちが凛とするような曲を多めに選曲はしている。自分がストーリーを描く中で『ここは戦いたいところだな』とか『ここは芯を持つべきところだな』とか『ここは言葉をそのまま使いたいところだな』とか、そういったことをいろいろ考えた」と意図を説明した。

 埼玉公演は9、11日にも行われ、その後は広島公演(来年1月3、5日)、千葉公演(来年2月7、9日)も控える。30歳の誕生日に新たなスタートを切った羽生は「この世の中だからこそ、生きるということについて、みなさんなりの答えが出せるような、哲学ができるような公演にしたい」。自らの演技を通じて、これからも思いを伝えていく。