27日に行われた衆院選は自民党の歴史的大敗となった。石破茂首相の責任論が浮上し、小泉進次郎選対委員長はスピード辞任。公明党と合わせても過半数割れと国会運営は困難を極める。とはいえ野党に風が吹いているとも言い難く、政局は不透明だ。裏金問題の審判が下った選挙の舞台裏では何が起きていたのか振り返った。
【衆院選・記者座談会】
デスク 裏金や旧統一教会の問題を抱えた自民党が大敗。公明党も代表が落選するなど与党は散々だった。
記者A 石破氏や小泉氏など幹部は全国を飛び回りましたが、党幹部など警護対象者に対する警察の警備が厳重すぎて、選挙がやりづらいと党内から「過剰警備だ」とブーイングが飛んでいました。
記者B 石破氏の街頭演説会場は柵で仕切られ、手荷物検査に金属探知機とまるでコンサート会場のよう。気軽に演説を聴くなんてできないし、やるのも大変。党内の恨み節の声も納得ですよ。
デスク 石破氏の解散時期を巡るブレや、裏金で非公認になった候補の政党支部に2000万円を支給したことが発覚するなど最初から最後まで自爆してたな。ムードも暗かったのかな。
記者C 辞任を否定した石破氏に対して大敗の責任を取って辞任した小泉氏ですが、選挙中はテンションが高かったです。甘利明元幹事長の応援に来た際は「この前、総裁選に立候補して甘利さんの応援はなかったけど、甘利さんの応援があったら結果は違ったかもしれない」と際どいジョークを飛ばして甘利氏も苦笑いしていました。
デスク 甘利氏は総裁選でコバホーク(小林鷹之氏)を推してたんだな。注目を集めていたのはやはり裏金問題で非公認になったり比例重複できなかったりした候補だな。
A 東京24区の萩生田光一氏と立憲民主党公認の有田芳生氏の戦いは注目されました。Ⅹでも両者が公開討論会を巡ってバチバチしていました。
C 有田氏が「萩生田光一候補が欠席というので私も出ません」と投稿したことに萩生田氏サイドが「公開討論会を断った事実はありません」と反論した件ですね。東京青年会議所の関係者によると、討論会の出席を断ったのは萩生田氏ではない別の候補者とのことで濡れ衣でした。
B 東京7区の丸川珠代氏も話題でした。演説日程を明らかにしない〝ステルス選挙〟でどこで何をしているのか不明でした。でも、公開討論会に出た時は声が他の候補よりもかすれていて。ちゃんと選挙活動していた証拠ですが、落選となりました。
デスク タレント候補が少ない選挙だったけど、元グラビアアイドルの森下千里氏が比例代表で当選した。
記者D 前回選挙では立憲民主党の安住淳氏と議席を争ったけど敗北。今回は選挙区がなくなったということで比例に回っていました。〝辻立ちクイーン〟というだけあって地元活動は細かくやっていたようです。支援者からも「小選挙区でも十分やれた」とお墨付きがあるほど。
A 40代~50代の男性ならグラドル時代を知っているだけに会いたがる人が多そう。
D 常にパンツとスニーカーで化粧もほとんどしないといい、レースクイーン時代からファンだという支援者は「会うのを楽しみにしてたけど良い意味で全く面影がなかった」とタレント色はないとのことでした。
デスク 国民民主党の躍進が話題の一方でれいわ新選組、参政党、日本保守党も存在感を出した。
大阪担当 ある参政党候補の陣営には他党の選挙ノウハウを持った人がスタッフにいたのですが、参政党の選挙手法にはまだ改善の余地があるということを言っていて、伸びしろがありそうです。
B 目立った応援弁士は安倍晋三元首相の妻の昭恵夫人でしょう。萩生田氏に下村博文氏、世耕弘成氏ら裏金問題のあった候補のところにも積極的に応援に行っていました。
C「何としても当選してもらいたい…と主人が思っている」など安倍氏の思いを代弁する応援が多く、ネットでは「イタコか!」とツッコミが入っていました。
デスク 過半数割れで首班指名がどうなるかも不透明。しばらく混乱は続きそうで、取材よろしく。












