課題は山積み――。パリ五輪柔道男子100超級が2日に行われ、斉藤立(JESグループ)が痛恨のメダルなしに終わった。準決勝で金民宗(韓国)に一本負けし、3位決定戦でアリシェル・ユスポフ(ウズベキスタン)に敗れてしまった。

 1984年ロサンゼルス、88年ソウル五輪を連覇した父の故・斉藤仁さんに続く金メダルはおろか、表彰台にも上がれなかった。斉藤は「情けない気持ちです。(準決勝で)負けて正直信じられなかったけど、鈴木先生から『メダル取るのと取らないのどっちがいいんだ』と言われ、取る方です、と。頑張る気持ちになれたけど、情けないです」とうなだれた。

スタンドで父・仁さんの遺影を持って応援する母の三恵子さんら
スタンドで父・仁さんの遺影を持って応援する母の三恵子さんら

 初の大舞台については「これにかける思いは段違いにあった。ほかの大会と違う。やることは誰よりもやってきた自信はあって、それが優勝できる自信につながっていたが、こういう結果になって日本に帰れない気持でいっぱいです」と表情は硬かった。

 仁さんついて問われると涙ぐみながら「お父さんと約束したのが五輪の優勝だったので、パリで勝ちたかった。4年後、ロスでやり返さないといけない気持ちは強い」と言葉を絞り出した。

 足りないことは「全て」と言った〝愛弟子〟について、男子の鈴木桂治監督は厳しい言葉を並べた。「まだ五輪のチャンピオンになる力はなかった。課題はたくさんあると思うけど、大きく見るとまだまだスター性はないと思う。もっともっと自分を磨いて、もっともっといろんな人から魅力的だと思われる存在にならないとダメだと思う。まだまだ足りない気がする」。柔道以外の部分も精進が必要なようだ。