これぞ4番の仕事だ。巨人は9日の広島戦(マツダ)を5―3で制し、6月6日以来となる単独首位に立った。殊勲打を放ったのは不動の4番を張る岡本和真内野手(28)だ。1点を追う4回に15号逆転3ランを右翼席へ叩き込むと、同点に追いつかれた直後の8回には勝ち越しの右犠飛をマーク。4打点の大暴れでチームを逆転勝利に導いた。そんな岡本和がこの日放った今季初の逆方向弾がライバル球団を戦々恐々とさせている。
阿部巨人が鬼門の呪縛を解き放った。今季6戦0勝4敗2分けだった敵地マツダスタジアムでの首位攻防戦でついに今季初勝利を飾り、33日ぶりとなる首位奪取に成功した。
今季2度目の5連勝をもたらした本塁打、打点とリーグトップを誇る主砲・岡本和に阿部監督は最敬礼。1点ビハインドの4回一死一、三塁で右翼席へ飛び込む逆転弾について「和真が反対方向にたぶん初めてくらいのヒット(=本塁打)じゃないの? いいきっかけにしてほしい。反対方向にああやってね、すっ飛んでいくんだから。それを思い出したかなと思いながら見てました」とうなずいた。
指揮官が感じ取った完全復活への予兆。これにライバル球団のスコアラーも過敏に反応し「ただでさえ丸、ヘルナンデスが絶好調なのに、それに加えて岡本和までいよいよ本格化しそうだ」と警戒を強めた。
昨年の岡本和は自己最多となる41本塁打を放ったが、その原動力が「8月の大爆発」だった。23試合で12発の暴れっぷりで打率3割1分8厘、25打点と1か月間打ちまくった。
そのきっかけとなったのは昨年7月28日の中日戦(東京ドーム)で右翼席に叩き込んだ22号2ラン。岡本和が「逆方向にいい当たりが出るのは調子がいい時」と話すように、8月の覚醒につながった。
今年もそんな兆候はあった。今月5日のヤクルト戦(神宮)では9回の第5打席で右直となったものの、鋭い打球を飛ばしていた。翌6日には7試合ぶりの14号2ランを放つなど、しっかり結果に結びつけている。
このまま昨年8月の再現となり、岡本和の打棒が爆発するようなら、阿部巨人の首位固めも十分可能となる。全国的にすでに「8月並み」の猛暑。一時は不調から「4番降格」まで取りざたされた岡本和がいよいよ本格的に目覚めそうだ。












