大相撲夏場所14日目(25日、東京・両国国技館)、新小結大の里(23=二所ノ関)が幕内湘南乃海(26=高田川)を下して11勝目(3敗)。立ち合いで右を差して力強く前に出ると、相手に何もさせずに一気に押し出した。星で並んでいた大関琴桜(佐渡ヶ嶽)が4敗に後退し、初優勝に王手をかけた。
取組後の大の里は「優勝はないものだと思っている。単独首位? 何も気にしていない」と無欲を強調。「まだ15日間、終わっていないので。明日、頑張ります。一日一番、しっかり自分のできる相撲をやり切る。来場所につながる相撲を取り切るだけ」と、残り一番へ向けて気持ちを引き締めた。
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「相手が大きいだけに、やりやすかった。当たって前に出て右を差すことに集中していた」と相撲内容を分析。優勝争いの首位に立ったことについては「立派。堂々としている。自分の力を発揮しているもんね」と絶賛した。
新入幕から3場所連続の11勝と安定感は抜群。新三役で大関どりの起点を築いたばかりか、将来的には横綱候補としての期待も大きく膨らむ。協会トップは「横綱? 目指してもらわないと困る。目指してほしいわな。何よりも圧勝が多い。それが横綱や大関の近道」と夢を託した。
千秋楽は4敗の1差で追いかける関脇阿炎(錣山)との顔合わせ。優勝経験者との大一番に臨む。新小結で優勝すれば、1957年5月場所の安念山以来、67年ぶり。期待の大器は快挙を達成できるか。











