元ボクシング3階級制覇王者の亀田興毅氏(37)がファウンダーを務める興行「3150ファイト」が3月31日、名古屋国際会議場で行われた。満員2000人の観衆(主催者発表)を集め、好勝負に会場は盛り上がったものの、原形をとどめないほどのカード変更が続出。興毅氏はリング上のあいさつで涙を見せて無念さをにじませたが、再発防止については厳しい見解を示した。
「何かが起こる3150ファイト」と興毅氏は口癖のように言い続けてきたが、今回はありがたくないことばかり起きてしまった。
興毅氏の弟・和毅(32=TMK)の〝負けたら引退〟をかけた一戦とIBF世界ミニマム級王者・重岡銀次朗(24=ワタナベ)のV2戦の相手が変更、優勝賞金100万ドル(約1億5000万円)のミドル級8人トーナメント1回戦が延期。やむなく、ABEMAで予定していたペイ・パー・ビューを無料放送に切り替えるほどだった。
この日の試合では、和毅が5ラウンド(R)終了TKOで代役のケビン・ビジャヌエバ(23=メキシコ)に勝利したことを、興毅氏は「プロとしていい試合をした」と喜んだ。その一方で、大きな期待を寄せる日本ヘビー級王者の但馬ミツロ(KWORLD3)は判定負けした後、気分の悪さを訴えて病院に搬送。興毅氏は「普通に戻っている」と説明したが、リング上のあいさつで但馬に言及した時には涙で声を詰まらせた。
〝呪われた〟と言っても過言ではない興行を振り返り、「白熱した試合が続いて、ボクシングを楽しめる興行になっていたんじゃないか」と内容には満足したが、「ホンマに何かが起こりますね。それも含めてリアルなドラマ。ただ、疲れましたね、今回は」とうんざり顔。涙の理由を問われると「選手それぞれの舞台裏を分かっている側からすると、いろんな思いが出てくる。精神的なもろさが出た。僕も機械ではなく人間だった」との説明だった。
次回大会は6月に滋賀・大津市で開催し、世界戦も行う計画を明らかにした。今回のような大幅なカード変更が繰り返されれば、ファンもたまったものではないだろう。しかし、興毅氏は再発防止に関して「できればならない方がいいですけど、難しい。選手がケガしたらそれまでやし、減量失敗で変わったりもする」との考えを示した。
続けて「ボクシング界全体の課題じゃないですか。だからといって、契約でガチガチに固めて、キャンセルしたら違約金とかしたら受けない選手もいる。永遠のテーマだと思うんですよ」と、3150ファイトだけの問題ではないと主張。不可抗力なら仕方ないとはいえ、次も何かが起こるのだろうか。











