ソフトバンクは29日の開幕戦(京セラ)で、オリックスに3―1で競り勝って白星発進を決めた。先発の有原航平投手(31)が7回途中1失点の力投を見せると、4番・山川穂高内野手(32)が殊勲の決勝ソロ。初陣を飾った小久保裕紀監督(52)は「独特の緊張感の中、投手陣を含め、みんないい仕事をしてくれた」とナインをねぎらった。

 指揮官は、開幕投手を託した有原の気迫の一球を見逃さなかった。柳田の犠飛で先取点をもらいながら、すぐに同点を許した右腕。点の取られ方は悪かったが、仕切り直しの一球に気持ちがもこっていた。小久保監督は「初回ね、1点取られた後。次のバッターの初球に155キロ。そういうスイッチ。これ以上、初回の点はダメだというスイッチの入れ方とか。本当にいいところが出ました」。悔しさをかみ締め、戦う姿勢を示した熱のこもったストレートをたたえた。

ウイニングボールを渡された小久保監督
ウイニングボールを渡された小久保監督

 オリックスの開幕投手を務めた宮城とのハイレベルな投手戦。相手左腕が2回以降、奪三振ショーで勢いづく中で流れを渡さない好投で終盤7回の勝ち越しを呼び込んだ。

 小久保監督は有原に開幕投手を指名する際に、過去に引きずられず未来を断ち切り、今に集中するという意味の「前後裁断」という言葉を送った。まさに期待通りの104球だった。