昨年までとは明らかに違うようだ。中日が24日のロッテ戦(バンテリン)に2―1でサヨナラ勝ち。引き分けを挟み6連勝で10勝5敗5分けとし、ソフトバンクと並んでオープン戦で〝同率優勝〟を飾った。

 9回に決めた土壇場での逆転劇に「選手の〝次につなぐんだ〟という気持ちが勝ちにつながった」と立浪和義監督(54)も確かな手応え。さらに指揮官の本気モードを感じさせたのが「開幕は高橋で行きます」と、キャンプでは二軍スタートだった高橋周平内野手(30)を開幕戦では三塁でスタメン起用すると明言したことだ。

 しかも三塁の定位置を争っていた石川昂弥内野手(22)については「下でもう1回。将来的にレギュラーを取らないといけない選手ではある。昨年まではチャンスを与えてきたが、今年は結果という部分では、もう1回鍛え直してきてほしいなと決断しました」と二軍で調整させる方針を示した。

 石川昂といえば昨季85試合で4番に起用するなど、立浪監督が将来の主軸に育てようと特に目をかけてきた選手。しかし、オープン戦で打率1割7分5厘、1本塁打、3打点と結果が出ず、さらに「今年はボールの反発が良さそうではない。簡単に点が入らないということであれば、守りを固めていかないといけない」とディフェンス重視の方針から高橋周の開幕起用を決めた。

 OBで元バッテリーコーチの金山仙吉氏(72)は「勝つことを第一に考えるという立浪監督の姿勢が、選手にも伝わってくる。おそらく高橋(周)、中田、細川でクリーンアップを組むと思うが、左の高橋が入る方が相手も嫌だと思う」と竜将の決断に大賛成。「一軍のメンバーを決める時にずいぶん迷いましたし、それだけ戦力は確実に増えていると思います」と、うれしい悲鳴を上げる立浪監督がペナントレースで波乱を巻き起こすか。