【韓国・ソウル17日発】〝異変〟の裏に何が――。ドジャース・大谷翔平投手(29)が高尺スカイドームで行われたキウムとのエキシビションマッチに「2番・DH」で先発出場。2打席連続三振に倒れ、途中交代となった。米国でのオープン戦では9試合の出場で2本塁打を含む打率5割と絶好調だったが、この日は大振りが目立つなど不完全燃焼。一部から不安の声も上がる中、逆に球団周辺では「これこそ〝ネオ・ショウヘイ〟のプロローグ」とポジティブにとらえられている。
歓声がため息に変わった。初回一死の第1打席で大谷は相手先発右腕・フラードと対峙し、追い込まれてから高めの92マイル(約148キロ)直球を強振したものの、空振り三振。2回一死一、三塁の好機で迎えた第2打席でも最後は高めの91マイル(約146キロ)直球に手が出てしまい、再びバットは空を切った。
結局、4回一死で3回目の打順が回ってきたところで代打を送られて途中交代。2打席でのお役御免は予定通りだったとはいえ、各国のメディア関係者からは「明らかに普段の大谷のスイングではない」と指摘する声が方々で漏れ伝わった。
渡韓前のオープン戦で、大谷は好調モードをキープしていた。ところが、韓国遠征の初戦では格下のキウムを相手にまさかの2K。2018年から20年までレンジャーズ、メッツでプレーし、自身との対戦経験もあったフラードが相手だったことを頭に入れても、高めの速球を半ば強引に打ちにいくなど、普段とは違う「粗さ」が大きく目立った。
15日にキャンプ地の米国・アリゾナから約13時間のロングフライトで韓国入り。長旅の疲れに加え、この日は打席の中で幾度となく腰を自ら叩くしぐさを見せたこともあり、SNS上ではコンディションの悪化を懸念する書き込みも散見された。
だが、ドジャースの周辺ではこうした大谷の〝急変〟をむしろ「いい兆候」と歓迎する関係者が多い。一体どういうことなのか。ベテランのMLB関係者も「あくまでも推測だが」とした上で、レアな2三振をこう分析している。
「正確無比の大谷がむやみに〝マン振り〟するはずがない。今日の打席に関しては、明らかに2打席とも本塁打を狙っていたと思う。理由は韓国遠征に帯同している奥さんの影響もあるだろう。今回は大谷にとって、新妻を伴う初めての遠征。愛妻の前で豪快な一発を打ちたいだろうし、打てなければ、夫人が周囲から何か言われる可能性もある」
このキウム戦は親善試合ながらも真美子夫人という「最愛の人」を世に公開し、初めて臨んだ一戦。今までとは全く異なる状況下となったことを考えれば、必要以上の力が入るのも当然だろう。
前出の関係者は「責任感が強い男なので、その表れ。その気持ちを力に変えるのが大谷だ。今後は打棒が爆発する可能性が高い」と補足。生涯の伴侶を得て新たな一面を垣間見せた大谷が〝ネオ・ショウヘイ〟となり「本番の開幕戦以降はさらに打ちまくっていく」というシナリオに太鼓判を押している。
試合後のロバーツ監督も「彼(大谷)は大丈夫。今日のスイングは自分のものではなかったように見えたが、特に問題はない。明日の試合も2打席ぐらい立つだろう」とし、18日の韓国代表戦に出場することを明言した。
ちなみに15日の会見で大谷は夫人同伴の韓国遠征に関し「公式戦自体を一緒に来て見るのは初めてですし、そういう意味ではいい思い出になるんじゃないかなと思う。そこも含めて、まずは自分のやることにしっかり集中したい」と語っている。
結婚によって計り知れないパワーが加わった二刀流スーパースター・大谷の進化は止まらない。












