メッツ・藤浪晋太郎(29)が移籍早々から厳しい立場に追い込まれた。15日(日本時間16日)に行われたナショナルズとのオープン戦に4番手で救援登板したものの、計4四死球3暴投の大乱調。一死も奪えないまま降板した。

 2点を追う8回にマウンドへ上がり、先頭のロブレスにいきなり死球を与えた。続くモラレスを2球で追い込みながらも、その後はストライクが入らなくなり、1暴投も含め4球連続のボール判定で四球。次打者のイエベスにも初球がすっぽ抜けて暴投となり、無死二、三塁のピンチを招く。

 その後も制球難は制御できず2球目も大きく外れて2連続暴投を重ね、三塁走者が生還。イエベスにも四球を献上して無死一、三塁とした。さらに続くグリーンにもフルカウントまで漕ぎ着けながら歩かせてしまい、3者連続四球で無死満塁としたところでベンチを飛び出したメンドーサ監督から交代を告げられた。

 バトンを引き継いだ5番手のサントスが2走者の生還を許し、この日の藤浪の失点は3。0/3回で無安打3失点、3四球1四球、3暴投といいところなく終わり、防御率も13・50にまで著しく悪化した。オープン戦4試合の登板ではデビュー登板の1試合目(ナショナルズ戦・現地時間7日=1イニング無安打無失点)以外、苦戦が続く。

 メッツのブルペンはアダムスやサルサー、かつて日本ハムでもプレーしたトンキン、そしてこの日の試合にも登板したラリーやロペスら屈強なリリーバー候補たちがスプリングトレーニング期間中のオープン戦で好アピールを続けている。そうした中で断崖絶壁に追いやられつつある藤浪に対し、現地マスコミもバッシングを開始。米メディア「メッツ・マーライズド・オンライン」は「シンタロウ・フジナミは4人の打者と対戦しながら最初の打者にブチ当て、次の3人は四球をプレゼントした。その間、彼は3つの暴投も投げ、最終的には3自責点を課せられるという、見るも無残な内容だった」と酷評した。その上で「フジナミは最後のブルペン枠の一つを争っていたが、その大義を自ら傷つけた」とも断じている。

 ニューヨークの地元紙「デイリー・ニューズ」は、この日の藤浪の登板について「22球を投げたが、ストライクは8球だけ」と解説。「パワーピッチャータイプのリリーバーであるフジナミはその速さこそメッツにとって魅力だが、キャンプ外のブルペンスポットが保証されているわけではない。そういう意味ではこの日のパフォーマンスは非常に不利になった」と論じた。

 開幕メジャーが危うくなってきた藤浪。ここからばん回を図ることが果たしてできるだろうか。