俺は別の道を行く! 格闘技イベント「RIZIN.46」(4月29日、東京・有明アリーナ)で、金原正徳(41)とのV1戦に臨むRIZINフェザー級王者の鈴木千裕(24)が、勝利の先に描く野望を語った。同バンタム級王者の朝倉海(30)や同フライ級王者・堀口恭司(33)ら海外団体への挑戦を希望する有力選手が続出する中、破天荒な王者が選ぼうとしているのはその逆だ。有言実行で、日本格闘技界を再び世界最高峰に導けるか。

 ベテランとの大一番を1か月半後に控えた12日、鈴木は都内で行われた会見に出席。その後に取材に応じ「判定じゃなくて、KOか一本で終わらせたいです」と拳を握った。前戦でクレベル・コイケ(ブラジル)を完封したテクニシャンの金原を、寝技で仕留める自信もあるという。「打撃を利かせてダウンしている最中とか、力が入らない瞬間はあるので、チャンスはたくさんありますよ。でも打撃で粉砕するのが一番。まあ、やりたいようにやりますよ」と目をぎらつかせた。

 目指すは、自ら勝ち続けて日本を世界の格闘技の中心地に戻すことだ。新型コロナウイルス禍が終わり、RIZINも海外団体との交流が活発化。この流れからバンタム級王者の海とフライ級王者の堀口が、そろって総合格闘技の最高峰「UFC」(米国)への挑戦を希望。RIZINの榊原信行CEOは、完全移籍に向けた話し合いを行っていると明言する。

 だが、鈴木は「日本がいいですよ。日本のRIZINが」と語気を強め、こう続けた。「『日本のRIZIN』を『世界のRIZIN』に変えるのは僕しかいないと思うんです。そのためには行くんじゃなくて呼ばないと。海外の選手に『日本の王者はヤベエぞ』っていうふうに思わせればいいんです。こっちの方が強いってなれば、向こうから勝手に来るでしょ。その流れをつくりたい」

 だからこそ海外有力選手との戦いには意欲的で、「もちろん(オファーがあれば)なんでもやる」と笑みを浮かべる。その1人として浮上しそうなのがパトリシオ・ピットブル(米国)だ。昨年7月にともに緊急出場した「超RIZIN.2」でKO勝ちしたが「ガタガタぬかしているんで、黙らせたいっていうのはありますよね。あっちもやりたがっているみたいだし、僕も『じゃあもう1回ちゃんと期間を設けてやろうよ』っていう気持ちはあります。他もみんなが面白いんじゃないの?っていうのがあれば、やりたいですね」と闘争心をあらわにした。

 昨年一気に頂点に上り詰めた鈴木は、今年も先頭を突っ走ることができるか。